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2024年2月26日月曜日

コロンビアの石油貯蔵所でガソリンタンクが爆発火災、死傷者4名

 今回は、1年ほど前の20221221日(水)、南米コロンビアのバランキージャにあるブラボー・ペトロリアム社の石油貯蔵所でガソリンタンクが爆発・炎上し、死傷者4名を出した事故を紹介します。

< 発災施設の概要 >

■ 発災があったのは、コロンビア(Colombia)のカリブ海に面したバランキージャ(Barranquilla)にあるブラボー・ペトロリアム社(Bravo Petroleum Co.)の石油貯蔵所である。

■ 事故があったのは、石油貯蔵所内にある4基の貯蔵タンクのうち、ガソリン用貯蔵タンクである。

<事故の状況および影響>

事故の発生

■ 20221221日(水)午前430分頃、バランキージャにある石油貯蔵所でガソリン貯蔵タンクが爆発し、炎上した。

■ 近くの住民は、爆発の大きな音で目を覚ました。しばらくすると、火災を報せるサイレンが鳴り始め、外を見ると、頭上に煙が立ち昇っているのが確認できた。 住民のひとりは、「爆発を感じて怖かったです。外に出ると真っ暗な空が見え、煙の匂いがとても強くて、かなり濃かったです」と語っている。

■ 発災に伴い、消防隊が出動した。

■ 炎は強風にあおられて舞い上がり、消防士の活動を困難にした。タンクからは火災によって真っ黒い煙が立ち昇っていた。

■ 石油貯蔵所周辺の道路は交通制限のため閉鎖された。

■ 消火活動を始めてから数時間後、火災タンクから延焼し、隣接タンクが爆発した。

■ この爆発によって消火活動中の消防士2名が負傷した。負傷者は市北部にある診療センターに搬送された。そのうちのひとりの消防士(53歳)は爆発時に転倒し、頭部に重傷を負い、医療を受けている間に死亡した。このほかに消防士2名が負傷し、死傷者は4名となった。

■ 火災が完全に制圧されるまで、バランキージャ港での操業は停止された。

■ 石油貯蔵所の発災現場から1km以内の地区の住民には避難指示が出た。

■ 火災に対処するには、陸上からは火災の規模が大きく、近づくことができないため、バランキージャ港の海上から消火銃を備えたタグボートを出動させた。

■ 1222日(木)、発災から2日目になっても、現場では高さ30m以上の11階建てビルほどの火柱が上がっていた。

■ ユーチューブなどでは、火災状況の映像が投稿されている。主なものはつぎのとおり。

  YoutubeOil tank in Colombia‘s Barranquilla explodes into flames, one dead2022/12/22

 ● FacebookMultiple gasoline storage tank fire at BRAVO PETROLEUM in Barranquilla, Colombia 2022/12/21

被 害

■ ガソリンタンク2基が損壊した。内部のガソリンが焼失した。(全量焼失として9,337KL)

■ 4名の死傷者が出た。内訳は死者1名、負傷者3名である。

■ 石油貯蔵所周辺の道路が閉鎖され、近隣住民に避難指示が出た。バランキージャ港での操業が一時停止された。

■ 火災による黒煙によって大気が汚染された。

< 事故の原因 >

■ 火災の原因は分かっていない。

< 対 応 >

■ 1221日(水)、消防隊は、消火戦略として防御的戦略をとってタンクへの延焼を防ぎ、燃えているタンク内の燃料がすべて消費されるのを待つこととした。このため、消火活動は34日かかる可能性があるという。

■ 消防活動は、コロンビア海軍とカリブ海地域の消防隊の支援を受けて、火災を免れて残っている2基のタンクが火災にならないよう冷却が続けられた。

■ 1222日(木)、火災現場では、60人の消防士と9台の消防車が休む間もなく活動している。1基目のタンクの消火の成功の鍵は、消防隊による泡薬剤の泡を使用したことにあるといわれている。

■ カルタヘナ港湾協会はバランキージャの火災対応に55ガロン(208リットル)の泡薬剤を提供した。

■ 1223日(金)、バランキージャ港は部分的に業務を再開した。

■ 1223日(金)、エネルギー大臣は、発災事業所のブラボー・ペトロリアム社が適切なリスク管理計画を提示していないと非難した。

■ 1223日(金)、消防隊は100人の消防士と少なくとも10台の消防車と5隻のボートを使用して戦い続けた。午前中に冷却を強化するため、3隻の消火銃を備えたタグボートを同時に作業させた。石油貯蔵所には4基のタンクがあるが、このうちの2基が火災になり、1基のタンクは燃え尽きて火災は消えた。 しかし、もう1基のタンクは燃え続け、消防隊は2日以上消火活動を続けた。

■ 消防隊は、泡放射では火元に到達することはできなかったといい、「泡の膜を生成するには、5060分間の連続放射が必要です。防御的戦略による火災の制御ができており、燃料が消費尽きるまで数時間の問題です」と語っていた。

■ 火災は約60時間燃え続け、1223日(金)の午後に鎮火した。

■ 鎮火後、火災の状況についてつぎのように報じられている。

 ● 火災は4,700バレル(747KL)の燃料が入ったタンクで発生し、高温にさらされた結果、54,000バレル(8,590KL)以上の燃料が入った2番目のタンクに引火した。

 ● 冷却制御されていたが、航空機燃料39,600バレル(6,300KL)以上入った3番目のタンクについても同様の影響を引き起こす恐れがあった。表面の温度は200℃に達しており、いつ爆発してもおかしくなかった。

 ● もう1基のタンクは空であったが、残留油によるガスが入っていた。

■ 通常、火災の要因はすべて短絡(ショート)から始まっているとされ、今回の火災原因は小さな火花が燃料タンクに接触し、燃料タンクが爆発したものと思われるという話が発災当初にあったが、バランキージャ市長は、「事前に短絡の話があるが、これはまだ調査の対象になっていない」といい、「緊急事態は終了するが、実質的にあと1日続く。その後、数日かかる環境計画を立ち上げ、その後、原因に関する資料の収集・調査が行われる」と付け加えた。

補 足

■「コロンビア」(Colombia)は、正式にはコロンビア共和国で、南アメリカ北西部に位置する人口約5,090万人の共和制国家である。南アメリカ大陸で唯一、太平洋と大西洋のふたつの大洋に面した国で、首都はボゴタ(人口約770万人)である。コロンビアは多様な環境、文化、民族(88の部族と200の言語集団)を持つ国であり、欧州、中東、アジアからの移民が19世紀から20世紀の間に多く移住したが、それ以前からの先住民族と混在している。

「バランキージャ」(Barranquilla)は、正式にはバランキージャ特別工業港湾地区で、カリブ海に注ぐマグダレナ川の西岸に位置し、人口約1,330万人の都市である。 コロンビアのカリブ海地域における文化、政治、経済の中心地である。

■「ブラボー・ペトロリアム社」(Bravo Petroleum Company)は、 2011年に設立され、南米を中心に石油の貯蔵と輸送を専門とした会社で、本社はバランキージャにある。バランキージャの石油貯蔵所の詳細は分からないし、タンク基礎だけが建設されている背景も分からない。なお、2022年の火災事故後に被災タンクを復旧しておらず、被災状況のままになっている。

■「発災タンク」はガソリン用ということ以外、詳細仕様はわからない。グーグルマップでも被災後のタンク写真なので、はっきりはしないが、貯蔵所にあった4基のタンクは同じ大きさだとみられる。グーグルマップで推測すると、発災タンクの直径は約24mで、高さを24mと仮定すれば、容量は10,800KLとなる。火災になった2基目のタンクには8,590KL以上の燃料が入っていたという記事があるので、貯蔵所のタンクは10,000KLクラスのドーム型固定屋根式円筒タンクとみられる。

 発災タンクは747KLの燃料が入っていたという記事があるので、タンク液位は1.8m前後だと思われる。ガソリンの燃焼速度が0.33m/hで全面火災であれば、5.4時間で燃え尽きることになる。しかし、タンク屋根がドーム型であり、屋根と側板の接続部がコーン型のように爆発時に切れて屋根が噴き飛ぶことなく、屋根が部分的な損壊となったと思われる。このため燃焼速度は遅くなり、燃え尽きるのも遅くなったとみられる。2基目のタンクの液位は20m前後と思われ、60時間の火災時間(正確には2基目の爆発時以降の時間であるが)とすれば、逆に燃焼速度は0.33m/hとなるので、全面火災に近い燃焼だったと思われる。

所 感

■ 今回のタンク火災の原因は分かっていない。発災時間が午前430分頃で、10,000KLクラスのドーム型固定屋根式円筒タンクに747KLしかガソリンが入っていなかった状況からすれば、タンクの入出荷などの運転に関わる事項ではないだろうか。それにしてもガソリンタンクと公道の距離がタンク直径分くらいしか離れていないのは驚きであり、タンク通気口から多量漏洩があれば、公道の車両やタバコが火元になる危険性のある貯蔵所である。

■ 消火戦略には積極的戦略・防御的戦略・不介入戦略の3つがあるが、今回の当初の対応は積極的戦略で消火しようとしたと思われる。しかし、消防資機材が整っていないのと、2基目の爆発で死傷者が出たことによって、ほかのタンク設備への冷却に集中する防御的戦略に変更したとみられる。

 日本では、直径24mクラスのタンクであれば、大容量泡放射砲システムは不要で、三点セット(大型化学消防車、大型高所放水車、泡原液搬送車)で良いことになっている。しかし、タンク規模が大きくなくても、複数タンク火災の場合、予想以上に消火が困難であることを示す事例である。


備 考

 本情報はつぎのインターネット情報に基づいてまとめたものである。

    Reuters.com,  Oil tank in Colombia‘s Barranquilla explodes into flames, one dead, December 22, 2022

    Carandbike.com, Oil Tank In Colombia's Barranquilla Explodes Into Flames, One Dead, December 30, 2022

    Es.euronews.com, Tanque de combustible estalla en llamas en ciudad caribeña de Colombia, un muerto, December 21, 2022

    Semana.com, Tanques que se incendiaron en Barranquilla contenían gasolina para aviones JET-A1, ¿qué tipo de combustible es y qué tan peligroso puede ser?, December 23, 2022

    Swissinfo.ch,  Un bombero muere tras explosión de depósito de combustible en Barranquilla, December 21, 2022

    Publimetro.co, La tragedia ambiental que deja el incendio de tanques de gasolina en el Puerto Barranquilla, December 21, 2022

    Bnamericas.com,  Colombia investiga mortal incendio en terminal de combustible de Barranquilla, December 23, 2022

    Bluradio.com, Bomberos apagaron un tanque del incendio en Barranquilla y luchan por evitar que dos más se prendan, December 22, 2022

    Elheraldo.co, “Se escuchó un fuerte estruendo”: habitantes de Las Flores, December 22, 2022

    Portalportuario.cl, Logran controlar incendio en Compas Barranquilla luego de tres días de emergencia, December 23, 2022


後 記: 今回の事例は1年ほど前のタンク火災ですが、メディアの報道記事は結構多く残っていました。コロンビアとしては過去最悪のタンク火災事故であったためでしょう。しかし、メディアによって発災時間や経過がバラバラで、事故内容をまとめるのに時間がかかりました。それでも、1基目が鎮火した時間などは分かりませんでした。推測は付くのですが、あえて曖昧な表現(記事どおり)にしました。鉄道時間に代表されるように正確な時間にこだわるのが日本人ですので、南米コロンビアでは枝葉にこだわらないという国の風土を知った事例でした。

2024年2月15日木曜日

燃焼を制御して火災の煤煙を減少させる新しい方法

 今回は、20242月にカナダのアルバータ州で火災から出る煤煙を減少させる方法について実験を行っていることについて紹介します。

< はじめに >

■ 2024130日(火)に起こったカナダのアルバータ州にある原油生産施設でタンク4基が火災になった事故があったが、この現場から数分のところで、研究者と消防士が火災から出る煤煙を減少させる方法を実験していた。研究者たちは20242月初めにバーミリオンの町はずれに集まり、油流出事故で燃えている油の煤煙を減少できる新しい技術をテストしていた。

< 火災の煤煙を軽減する技術 >

■ 131日(水)、消防士らはディーゼル燃料に点火して火災を発生させた後、カナダのケベック州にある企業のドラゴーISIDrago-ISIが開発した消火砲を使用してアルカリ性添加剤を含む水を噴霧した。マール・コンサルティングMerl Consultingのブライアン・ミッチェル氏Brian Mitchellは、「私たちの考え方は炎の中で煤煙(すす)を燃やして、煤煙が炎の外に出て煙柱を形成しないようにするということです」といい、「添加剤が帯電した煤煙粒子(すす粒子)を中和するため、煤煙粒子は成長して大きくなるのではなく、小さいままで燃え尽きます」と語る。

■ 研究者らは、消火砲による強力な水の噴霧流が立ち昇る煤煙を抑えているように見える光景を撮影し、写真に収めた。研究は初期段階にあるが、ミッチェル氏は煙が消えていくのを見て興奮したと語った。21日(木)には、別の材料を使用したテストが行われた。

■ ミッチェル氏と彼の妻である研究者のアンカ・フロレスクーミッチェル氏Anca Florescu-Mitchellは、アルバータ州での実験に参加するため、フランスのレンヌRennesにある自宅からカナダへ渡った。彼らは、カナダのエドモントン市にあるレイクランド大学Lakeland Collegeの科学者メルブ・フィンガス氏Merv Fingasと米国のコンサルタントのカート・ハンセン氏Kurt Hansenと協力してこの研究プロジェクトに取り組んでいる。この研究プロジェクトは、カナダ天然資源省のマルチパートナー研究イニシアチブNatural Resources Canada‘s Multi-Partner Research Initiativeから25万ドル(2,750万円)、研究パートナーから25万ドル(2,750万円)の資金提供を受けている。

< ドラゴーISI社(Drago-ISI)の消火砲 >

■ カナダのドラゴーISIDrago-ISIは、 2008 年に設立され、消火設備の開発・設計・製造を専門とする会社である。同社のドラゴ” Dragoと呼ばれる消火砲は、水/空気/消火剤の分散や放射を制御する機能を有し、効率が優れ、水の使用を最適化し、対応時間の改善が図れるという。

■ 130日(火)の夜、ミッチェル夫妻は、アルバータ州の原油生産施設における火災の煙によって大気汚染警報が発令されたことを携帯電話で知った。住民には自宅に退避して避難の準備を行うよう呼び掛けられたが、その夜遅くに警報は解除された。「もし実験で使用した消火砲と特別な添加剤があったなら、実際の油火災でテストできており、本当に興味深かっただろう」とミッチェル氏は語っている。原油生産施設の火災は午前中に発生し、鎮火するまでに半日かかった。火災の原因はまだ調査中である。

 注記;2024130日(火)の事故は「カナダのアルバータ州の原油生産施設でタンク火災と堤内火災」を参照。

< 今後の予定 >

■ レイクランド大学緊急訓練センターLakeland College‘s Emergency Training Centreの主任であるウェイン・ローズ氏Wayne Roseは、火災をよりクリーンに燃焼させることで煤煙の除去に役立ち、消火活動を容易にし、大気汚染を軽減できると語っている。「この研究から我々が学べることはたくさんある。もちろん、この種のテクノロジーがあれば、将来火災と戦うために役立つだろう」とローズ氏は語った。

■ 研究者らは研究結果を科学雑誌に発表する予定で、ミッチェル氏は20245月に米国ルイジアナ州のニューオーリンズで開催される国際油流出会議International Oil Spill Conferenceでこのプロジェクトに関する論文を発表する。

所 感

■ 燃焼を制御して火災の煤煙を減少させる方法という興味深い実験である。偶然であろうが、カナダのアルバータ州にある原油生産施設で発生した火災の煤煙の状況を見ると、研究の目的が理解できる。このような火災は海外での話で日本ではないだろうと思う人もいるかも知れないが、 20187月に起こった「多摩市の建設中のビルでウレタン製断熱材の火災、死傷者48名」の事故では、猛烈な煙による大きな災害が起こっている。

■ 今回の実験で使用されたドラゴ-ISI社の消火砲ドラゴを見て思ったのは、煤煙を減少させるために用いられたようであるが、石油タンクの堤内流出時に油面を覆うのにも活用できるのではないだろうか。通常の泡モニターでは、中発砲の泡で消えるのが速く、高発砲泡の泡モニターが必要であるが、水/空気/消火剤の分散や放射を制御する機能がある消火砲ドラゴであれば、高発砲の泡を放出できそうである。


備 考

 本情報はつぎのインターネット情報に基づいてまとめたものである。

    Cbc.ca, Testing new ways of reducing smoke emissions from controlled burns, February 02, 2024

    Drago-isi.com,  About, February 13, 2024


後 記: 今回の情報は「カナダのアルバータ州の原油生産施設でタンク火災と堤内火災」の事故を調べていて、カナダのメディアCBCが事故のニュースを報じていましたが、別な記事で伝えているのをたまたま知ったからです。ドラゴーISI社の消火砲ドラゴも興味ある消火砲です。これを芋づる式というのでしょうね。


 

2024年2月10日土曜日

カナダのアルバータ州の原油生産施設でタンク火災と堤内火災

 今回は、2024130日(火)、カナダのアルバータ州ミンバーン郡にある原油生産施設で火災が発生し、4基のタンク設備が被災した事故を紹介します。

< 発災施設の概要 >

■ 発災施設は、カナダ(Canada)アルバータ州(Alberta)ミンバーン郡(Minburn)にある原油開発会社ライコス・エナジー社(Lycos Energy Inc.)の原油生産施設である。

■ 事故があったのは、 ハイウェイ881号線と619号線沿いにある原油生産施設のタンク設備である。

< 事故の状況および影響 >

事故の発生

■ 2024130日(火)午前1140分頃、原油生産施設で火災が発生した。

■ 火災による黒煙は何マイルも離れた遠いところからも確認することができた。

■ ライコス・エナジー社は、アルバータ州エネルギー規制当局(Alberta Energy Regulator)へ火災発生の通報をした。

■ 原油開発会社へ土地を貸している住民は、火曜の朝遅くにコーヒーを飲んでいたとき、黒煙が自宅のある南東に向かって流れていることに気がついたという。住民は、クリスマスの前から原油開発会社が掘削しているのは知っていたが、しばらく様子を見たあと、普通ではないので車で行ってみたと話している。現場では、土地の一部から火が噴き上がっていたという。

■ 近くの農場の住民のひとりは、牛にエサをあげていたとき、緊急車両が行き交うのを目にしたといい、「大量の煙が出ているのを見たんですが、真っ黒でした。時折、大きな炎が上がっているが見えました。びっくりするような出来事でした」と語っている。

■ 発災に伴い消防隊が、約50名の消防士と15台の消防車を伴って出動した。ミンバーン郡消防署だけでなく、近隣のバーミリオンリバー郡消防署、ウェインライト町の消防署などが支援で出動した。

■ 消火活動は防御的戦略をとり、火災になっていないタンクへの冷却放水が行われた。消火用水が不足するので、民間の水輸送会社が手配された。

■ 火災は燃えていないタンクへ延焼し、火災となったのはタンク4基である。

■ 火災によって有害な煙が空気中に噴出し、大気質が悪化したため、アルバータ州ミンバーン郡は、130日(火)午後515分、マンビルの南東約23kmにある原油生産施設の近隣の町に緊急警報を発令した。エドモントンの東175kmにあるバーミリオンやウェインライトなどの地区に大気汚染警報が発令された。

■ 事故に伴う負傷者はいなかった。

 

■ 原油生産施設のタンク設備などが火災で被災した。内液が9時間にわたって焼失した。

■ 負傷者はいなかった。

■ 近隣の人々に大気汚染警報が発令された。

< 事故原因 > 

■ 事故原因はわかっていない。

< 対 応 >

■ 原油生産施設のトラブルに対し制圧する専門家がアルバータ州ブラックフォールズ(Blackfalds)から派遣された。

■ 午後645分頃、消防隊は原油生産施設の火災を制圧した。アルバータ州エネルギー規制当局(Alberta Energy Regulator) の査察官は現場に留まり、状況を監視し、緊急対応や地元当局と協力して公衆の安全を確保しているという。 

■ 午後7時過ぎ、アルバータ州ミンバーン郡は発令していた緊急警報を解除した。 当局は、火災から有害な煙はもう出ていないと述べた。しかし、屋内退避の指示は解除したが、状況を解決するために現場で作業している消防隊などの対応メンバー安全のため、一般の人々は引き続きこの地域を避ける必要があると述べている。

■ 火災は9時間近く続き、午後9時頃、消防隊などによって消された。

■ アルバータ州エネルギー規制当局は、規制上の責任に従って、用地を貸している所有者の土地について修復と浄化への取組みを監督することになっている。

補 足

■「カナダ」(Canada)は、北アメリカの北部に位置し、10の州と3つの準州からなる連邦立憲君主国家で、英連邦加盟国である。人口は約4,052万人で、首都はオンタリオ州のオタワである。

「アルバータ州」 (Alberta)は、カナダ西部に位置し、人口は約475万人である。肥沃な農業地帯が広がるが、第2次大戦後、石油が発見された産油地域でもある。近年はオイルサンド採掘で得られる重質原油の生産が主力になっている。

「ミンバーン郡」(Minburn)は、アルバータ州中央部に位置し、エドモントン市から東に143 kmの距離にあり、人口約3,000人の郡である。

■「ライコス・エナジー社」(Lycos Energy Inc.)は、2006年に設立した原油・天然ガスの探査・開発・生産に携わっているエネルギー会社で、本部は カナダのカルガリーにある。

■「発災タンク」の詳細仕様は報じられていない。グーグルマップでハイウェイ881号線と619号線沿いの原油生産施設を見ても、被災写真にあるような4基のタンクが設置されているところは見当たらない。クリスマス頃に生産井を掘削していたという情報があり、グーグルマップにはまだ掲載されていないのかも知れない。被災写真から大きさを推測すれば、直径約5m×高さ約8mで容量は150KLクラスである。

所 感

■ 事故の状況は原因を含めてよく分からない。被災写真では、炎がはっきりとした爆発的な写真もあれば、黒煙が激しく噴出している写真もある。火災は9時間続いており、爆発と火災を交互に繰り返していたのではないだろうか。被災したタンクの事故後の状況を見ると、タンク側板は長時間炎に曝されたときに生じるような座屈を起こしていない。このことから、タンクには水やケミカルなどが主で油分は少なかったとみられる。

 このような状況から、火災は油井から流出した油の堤内火災が主で、堤内にあったタンクに延焼したものだろう。原油生産施設のトラブルに対して制圧する専門家が派遣されているというので、油井の流出を停める方策に時間がかかったものと思われる。 

■ 消火戦略には積極的戦略・防御的戦略・不介入戦略の3つがあるが、今回の消火活動は放水によるタンクの冷却に集中する防御的戦略が優先されている。消防隊は、タンクの内部流体や油井からの油流出について情報が把握されていたと思われる。制圧には発災から9時間を要しているが、消火用水の不足を解消させるため、民間の水輸送会社を手配するなど冷静な判断が行われている。


備 考

 本情報はつぎのインターネット情報に基づいてまとめたものである。

   Cbc.ca, Emergency alert cancelled for area near fire at central Alberta oil lease site,  January 30, 2024

   Edmonton.ctvnews.ca, Oilfield fire that caused toxic smoke alert under investigation,  February 01, 2024

   Globalnews.ca,  Air quality alert cancelled after fire at eastern Alberta oil lease site,  January 31, 2024

   Mylakelandnow.com, Dangerous oil lease fire sparks investigation in County of Minburn,  February 01, 2024


後 記: 今回の事故はメディアも発災場所について混乱していました。グーグルマップで最初に見た報道記事とあとから出てきた報道記事では、まったく違う場所でした。タウンシップ・ロードやレンジ・ロードの情報でしたが、エドモントン市の東側と西側に別れました。被災写真の風景を見ると、広大な土地であることが理解できます。事故現場の場所がはっきりしないことなど日本では考えられないことです。まあ、あの辺りで起きたということが分かればいいんでしょうね。しかし、懲りずに発災タンクの場所を特定しようと、グーグルマップを細かく見ていきましたが、やはり無駄な努力でした。

2024年2月6日火曜日

愛知県の武豊火力発電所でバイオマス燃料が爆発・火災

 今回は、2024131日(水)、愛知県武豊町にある東京電力と中部電力が出資している電力会社JERAが運営している武豊火力発電所において、燃料の木質バイオマスを貯蔵するバンカー設備で爆発があり、火災になった事故を紹介します。

< 発災施設の概要 >

■ 発災があったのは、愛知県武豊町(たけとよ・ちょう)にある武豊火力発電所である。武豊火力発電所は、東京電力と中部電力が出資している電力会社「JERA」が運営している石炭火力発電所で、2022年からバイオマス燃料として使われる木質ペレットも燃料として取り入れ始めた。

■ 事故があったのは、火力発電所で使う燃料(石炭・木質バイオマス)を貯蔵するバンカー設備である。施設内には6つのバンカーがあり、このうちのひとつを木質ペレット専用に割り当てている。事故があったのは、木質ペレット専用のバンカーで、当時、このバンカーには300トン程度の木質ペレットが保管されていた。

<事故の状況および影響>

事故の発生

■ 2024131日(水)午後3時頃、武豊火力発電所で爆発が起きた。爆発のあと建物から炎と黒い煙があがった。

■ 住民から「爆発音があり、黒煙が上がっている」と消防に通報があり、消防隊が出動した。消防車など16台が出動した。

■ 近くの住民のひとりは、「午後3時すぎ、家にいるときにドーンという音がして家が揺れて、ベランダから外に出たら火力発電所が黒い煙を上げながら燃えていました。その後、『石油コンビナートで火災が発生しました』という町内放送も聞こえ、消防車がたくさん集まっています」と語った。

■ 発電所の近くの会社に勤める男性は、「爆発音と爆風でガラスが揺れるような振動が来て地震が来たと思いました。外に出たら発電所の建屋の屋根が粉々に吹っ飛んでいて、赤い火が見えたあと黒い煙が出てきました。これまでも事故などで救急車が来ることはありましたが、目に見えて分かるものはなかったので、びっくりしました」と話している。

■ 武豊町は、発電所での爆発と火災を受け、町内に設置されている防災行政無線を通じて住民に対し、「煙が回る可能性があるので、ドアや窓を閉めてください」と注意を呼びかけた。

■ 発電所の5号機が運転していたが、火災を受けて、午後329分に運転を停止した。武豊火力発電所によると、中部電力管内の電力の供給について「現時点では安定供給できると考えている」と述べた。  

■ 事故に伴う負傷者はいなかった。当時、敷地内にいた職員ら約220人に怪我はなかった。

■ 武豊火力発電所を運営するJERA社は、燃料の貯蔵設備が出火元とみられると発表した。火元は、燃料となる木質ペレットをためておく鋼製の円筒バンカー(直径10m×高さ35m)で、当時、内部には約300トンの木質ペレットが入っていた。バンカーについている温度センサーが通常20℃のところ、55℃まで上がっており、外壁の損傷もバンカー付近が最も大きかったという。

■ 火災によって18階建て建屋(高さ76m)の一部と燃料運搬用のベルトコンベヤーが燃えた。木質ペレットは、荷揚げされた後、ベルトコンベヤーでバンカーがある建屋(高さ約60m×幅約15m×奥行き約80m)に運ばれる。建屋にはバンカーが6個並んでいて、一番手前側のバンカー内の木質ペレットから出火したとみられる。

■ ユーチューブでは、事故を伝えるテレビの映像などが投稿されている。主な動画はつぎのとおり。

  Youtube「高さ76メートルのはるか上まで炎が 火力発電所が爆発した瞬間の映像 近くの住人「ガラス窓がガタガタ揺れた」 」2024/02/01)  

  ●Youtube「武豊火力発電所の火災はなぜ起こった? 専門家に聞く 「燃料自体は危険ではないが保管や運搬などの過程によって発熱の可能性」2024/02/02

  ●Youtube「【火力発電所が爆発】瞬間映像火柱、黒煙、熱風も何が? 運営会社が「おわび」

2024/02/01)  

  ●Youtube「全国で火災や発煙13『バイオマス発電所』でなぜ事故が相次ぐのか 専門家が指摘する可能性」2024/02/01

被 害

■ 火災によってバンカー設備を含む18階建て建屋の一部と燃料運搬用のベルトコンベヤーが損壊した。

■ 事故に伴う負傷者はいなかった。

■ 住民に対して、煙が回る可能性があるので、ドアや窓を閉めるよう、注意喚起が呼びかけられた。

< 事故の原因 >

■ 爆発の詳細要因は調査中である。

 出火元は、燃料の木質ペレットをためておく貯蔵設備である鋼製の円筒バンカー(直径10m×高さ35m)だとみられる。バンカーについている温度センサーが通常20℃のところ、55℃まで上がっていた。


< 対 応 >

■ 発電所内の火災は、約5時間後に制圧され、131日(水)午後8時すぎに鎮火した。

■ 警察と消防は現場検証を行って火災の詳しい原因を調べることにしている。

■ 131日(水)、事故について資源エネルギー庁やJERA社は、これまでのところ原因は不明だとしている。

■ 21日(木)午後240分頃、ベルトコンベア付近において再び出火していることが確認されたため、公設消防に通報され、消火活動が行われた。火災は午後330分過ぎに鎮火に至った。この再出火は1度目の火災で損傷したベルトコンベヤー内の木質燃料に残り火があり、それに引火したとみられる。

■ 22日(金)、JERA社は、武豊火力発電所の火災をふまえ同様の木質バイオマス燃料を使用する碧南火力発電所(愛知県碧南市)と常陸那珂火力発電所(茨城県那珂郡東海村)の設備の安全性を確認する緊急点検を実施した結果、バイオマス燃料の受入・貯蔵・コンベア輸送・ボイラーへの燃料供給に至るまでの一連の系統設備で異常は認められなかったと発表した。点検対象と点検内容はつぎのとおりである。

 ● 着火源となりえる機械装置の異常の有無(電動機、減速機、ローラ等) ⇒目視での点検および異音がないことを確認した。

 ● 集じん装置のフィルター詰まりの有無 ⇒フィルターの詰まりがないことを確認した。
 ●  バイオマス粉塵の清掃状況 バイオマス燃料の一連の系統設備において、設備の周辺に粉塵の著しい堆積がないことを確認した。なお、粉塵の軽微な堆積が認められた箇所は、計画的に清掃を進めていく。

 ● 保管中のバイオマス・ペレット温度 ⇒バイオマス・ペレットの温度について確認した結果、問題はなかった。

■ 温室効果ガス排出量の削減に向け、木質チップやペレット、未利用材などを燃料とし再生可能エネルギーと位置付けられるバイオマス発電所は増加の一途を辿っており、それに伴い火災などの発生も増えている。政府は2030年時点の電源構成でバイオマスを5%程度まで拡大する目標を掲げるが、火災などの事故が頻発すれば電源としての信頼が揺らぎかねない。

■ 木質バイオマス燃料を混焼する武豊火力発電所5号機は20228月に営業運転を開始したが、バイオマス燃料に起因する発煙事象が過去にも起こっており、監視や清掃を強化する取り組みを行ってきたという。同発電所では、20228月、9月、20241月にコンベヤーなどで発火の事故が起きたといい、今回の爆発・火災事故によってリスクが改めて浮き彫りとなった。

■ 有識者は、昨今、バイオマス発電での火災事故が目立ってきていると指摘し、再生可能エネルギー拡大のためには、バイオマス発電の安全対策を洗い出し、今後につなげていく必要があるという。

■ 2024131日(水)には、王子製紙の富岡工場(徳島県阿南市)にある木質バイオマスなどを燃料とする自家発電設備でも火災が発生している。ボイラーに燃料を供給する設備から出火しており、原因は調査中だという。再開の見通しは立っていない。

■ 木質ペレットなどのバイオマス燃料は、素材が木質であることから燃えやすい性質を持っているうえに、ペレット状なのでいったん燃え出すと、燃料全体の温度が上昇して鎮火が容易ではない特徴を持つ。特に輸入したバイオマス燃料については、国内の輸入審査が甘いことから、不純物を含んだ質の悪いバイオマス燃料をつかまされるケースも起きている。

 木質ペレットなどのバイオマス燃料は、経済産業省の固定価格買取制度(FIT)で使用燃料ごとに発電電力の買い上げ価格が設定されており、2022年に発覚したベトナムのバイオマス燃料輸出業者の不正では、FITにより年間100億~160億円前後のバイオマス電力事業者への過払いが発生していた可能性が指摘された。だが、経産省は十分な調査をしないまま済ませてきた。

■ 25日(月)、JERA社は火災原因を究明する事故調査委員会を設置したと発表した。委員会のメンバーは、委員長にJERA社の副社長、JERA社の4名、バイオマスに詳しい名古屋大の成瀬教授の5人で構成するほか、他にも社外からの人選を調整している。また、オブザーバーとして経済産業省中部近畿産業保安監督部が加わる。

補 足

■ 「バイオマス発電所」は、植物などの生物資源(バイオマス)を燃料に使用しながら発電する施設で、植物は生育過程で二酸化炭素を吸収するため、発電プロセスでバイオマス燃料を燃焼したとしても、大気中の二酸化炭素は増えない、いわゆるカーボンニュートラルの持続可能な発電方法として、現在、各地に設置されている。

 バイオマス発電に関してこのブログでは、つぎのような事故を紹介した。

 ● 20192月、「山形県のバイオマスガス化発電所で水素タンクが爆発、市民1人負傷」

(● 20196月、「山形県のバイオマスガス化発電所の水素タンクの爆発(原因)」

 ● 20226月、「山口県の下関バイオマス発電所の焼却灰タンクで人身事故」

 ● 20233月、「関西電力㈱舞鶴発電所でバイオマス燃料がサイロ内で自然発火して火災」

 ● 20239月、「米子市のバイオマス燃料発電所で爆発・火災事故」

(● 20239月、「米子市のバイオマス燃料発電所の爆発・火災事故の住民説明会」

 ● 202310月、「米子市のバイオマス燃料発電所の爆発・火災事故の原因調査結果」

■「㈱JERA」(ジェラ;JERA Co., Inc.)は、2015年に東京電力と中部電力の共同出資で設立された火力発電企業である。武豊火力発電所の最大出力は107kWである。

■「武豊火力発電所」は、1966年に1号機、1972年に2号機から4号機が運転を開始したが、老朽化に伴って1号機から4号機を廃止し、代わりに環境への配慮などから石炭と木質バイオマスを混ぜて燃やす新たな設備を導入し、20228月から5号機として運転を開始した。燃料となる石炭や木質バイオマスは貯蔵施設からベルトコンベヤーでボイラーの周辺へと送られる。

所 感

■ 事故原因は分かっていない。しかし、 20233月の 「関西電力㈱ 舞鶴発電所でバイオマス燃料がサイロ内で自然発火して火災」と20239月の「米子市のバイオマス燃料発電所の爆発・火災事故の原因調査結果」をみると、同種の事故であることは明らかである。

 バイオマス発電所の受入搬送設備は燃料(木質ペレット)に関してふたつのリスク、すなわち木質ペレットの自然発火(木質ペレットの発酵による可燃性ガスの発生)のリスクと、木質ペレットによる粉塵爆発のリスクが存在している。従って、燃料受入搬送設備(受入建屋、コンベア、バンカー)はこのふたつのリスク回避の対策が必要になる。

 ● 受入建屋、コンベア、バンカーは、木質ペレットの発酵による可燃性ガスの発生の可能性のある貯槽機能をもった設備で、この対策が必要である。

 ● 受入建屋、コンベア、バンカーには、発酵による可燃性ガスを検出するようなガス検知器や温度監視計器は適切に機能するシステムを設置する。危険性を検知したら、回避の対応ができる方策が必要である。今回、バンカーには温度計が設置されていたが、温度上昇に対応できていない。

 ● 受入建屋、コンベア、バンカーには、粉塵発生のリスクに対して、粉塵爆発を防止する集塵機などの機器を設置する。

■ 20228月の営業運転から1年半で小火災の事故が3件あるという。運転・操業管理面では、つぎのような疑問点がある。

 ● バイオマス燃料の質的転換をやってしまったのではないか。バイオマス発電に使用する輸入木質バイオマス燃料が、一昨年来、不純物等を混在させて増量したうえで認証を偽造して日本に輸出していたことが明らかになっている。コスト低減を目的に正規のバイオマス燃料から転換したため、自然発火の要因が生まれたのではないだろうか。

 ● 運転管理の面でいえば、バイオマス燃料の自然発火を検知する監視システム(温度検知や一酸化炭素検知など)を装備していると思うが、この監視システムが正しく管理されていたか。1年の実績だけで監視システムをやめたりして、自然発火の要因を見逃したのではないだろうか。

 ● 木質ペレットが粉塵の出やすい種類に変更されていなかったか。

 ● 1年余の運転実績では、受入搬送設備(受入建屋、コンベア、バンカー)に粉塵が多量に発生するような変化はなかったか。


備 考

 本情報はつぎのインターネット情報に基づいてまとめたものである。

 ・Nhk.or.jp,  愛知 武豊町 火力発電所火災 燃料を貯蔵する設備付近が火元か,  February  01,  2024

    Jera.co.jp,  武豊火力発電所における火災発生について(第1報~第5報),  January 31February  01,  2024

    Jera.co.jp,  木質バイオマス燃料を使用する当社火力発電所における緊急点検の実施結果について, February  02,  2024

    Yomiuri.co.jp,  愛知・武豊火力発電所の火災、出火元は燃料貯蔵設備か「木質ペレット」300トン保管, February  01,  2024

    Bloomberg.co.jp,  バイオマス発電所で相次ぐ火災、JERA武豊火力は過去3度発煙, February  01,  2024

    Jiji.com,  JERA武豊火力発電所で火災 ボイラー施設爆発、けが人なし愛知, January 31,  2024

    Nagoyatv.com,  火事の影響で5号機は発電を停止 復旧のめどは立たず 武豊火力発電所, February  01,  2024

    Asahi.com,  爆発音と震動に「地震が来たかと思った」 JERA火力発電所で火災, January 31,  2024

    Xtech.nikkei.com,  木質ペレット燃料が原因でまた火災事故、JERAは火力発電所を緊急点検, February  01,  2024

    News.yahoo.co.jp, 愛知の発電所火災、燃料入るバンカー火元か 通常20→55度に, February  01,  2024

    Rief-jp.org,  JERAの愛知・武豊火力発電所で爆発・火災事故。超々臨界圧火力発電(USC)にバイオマス混焼方式。バイオマスが火災要因の可能性。JERA1年半前に茨城県でもバイオマス火災発生, January 31,  2024

     ・Chunichi.co.jp, 武豊火力発電所の火災、中部電力など出資のJERAが事故調査委を設置, February  05,  2024

 

後 記: 事故をテレビで見て、20233月の 「関西電力㈱ 舞鶴発電所でバイオマス燃料がサイロ内で自然発火して火災」や20239月の「米子市のバイオマス燃料発電所の爆発・火災事故の原因調査結果」と同種の事例だと思いました。事故情報を調べていくと、爆発規模が予想より大きいことがわかりました。事故は中部地区で起こったので、各メディアがヘリコプターを出動して報じていますし、バイオマス燃料の発電所で事故が多いという指摘も結構ありました。しかし、目で訴える報道としては、富貴ヨットハーバー管理協議会の監視カメラによる爆発の瞬間の映像が出色でした。これで、主要な電力会社の関西電力、東京電力、中部電力が同じ事故を起こしてしまいました。コスト低減を主にしてしまい(と思っています)、バイオマス燃料に関する基礎技術を疎かにしてしまったという印象が強いですね。