2013年11月30日土曜日

中国・青島で原油パイプライン漏れに伴う爆発で、多数の死傷者

 今回は、2013年11月22日、中国山東省青島市黄島区の青島経済技術開発区において、中国石油化工(シノペック)関連会社の保有する地下に埋設された原油パイプラインで流出事故があり、この対応中に大爆発したもので、この爆発によって市民に多数の死傷者が出た事故を紹介します。
(写真はCBC.caから引用)
 <事故の状況> 
■  2013年11月22日(金)午前10時半頃、中国山東省(さんとう省/シャントン省)青島市(ちんたお市/チンダオ市)で石油パイプラインの漏れに伴って大爆発が起こる事故があった。事故があったのは、山東省青島市の中心地から膠州湾(こうしゅうわん)を挟んで約4km離れた黄島区(こうとう区/ファンダオ区)の青島経済技術開発区に位置し、中国石油化工(シノペック)関連会社の保有する地下に埋設された原油パイプラインで、22日午前3時頃に漏れがあり、対応中に爆発したものである。この爆発によって市民に多数の死傷者が出た。11月25日時点の情報では、死者55人、負傷者166人、行方不明9人となっている。

■ 青島市当局によると、22日午前3時頃、黄島区の秦皇島通りと斎堂島通り交差点付近において中国石油化工(シノペック)の子会社が保有する石油パイプラインが破裂し、路面1,000㎡の範囲にわたり原油が漏れ出し、対応作業が行われていたという。原油は、シノペックの黄島石油基地のバルブが閉止されるまでの約15分間、流出し続けたという。漏れた原油が市当局が管理する別系統の雨水管渠へ流れ込み、午前10時半頃、海河通りと斎堂島通りの交差点付近を中心に爆発を起こしたとみられる。作業員が流出のクリーンアップ作業を行っている際、油に火がつき、2箇所で爆発が起きたと市当局はみている。

■ 当局によると、原油は雨水暗渠を通じて膠州湾に流出し、原油による水質汚染の範囲は約3,000㎡にわたる。 爆発は、午前10時半頃、地下と海面で起きたという情報や、原油が近くの河口へ流出した後、複数の爆発がほぼ同時に起こったという情報がある。100名を超える消防士が出動し、爆発後に起きた火災は22日午後2時までに消し止められた。

■ 当局は、テロによる破壊の可能性はないとしたが、事故原因は調査中だと語っている。青島環境保護局は、海へ流出した油を囲い込むためオイルフェンスが張られたが、雨水暗渠へ流れた油とガスの混合気が爆発し、海上で火災となったと話している。ある当局者は、油が地下のユーティリティ・パイプの中へ漏れ込んだのが爆発の一つの要因だと言っているが、詳しくは述べていない。当局は、爆発が海浜地区の石油化学プラントや軍事施設に影響を与えていないし、事故後の大気状況も良好な状態を維持していると、市民に対して発表している。

■ 新華社は黄島区の地図上に爆発影響区域を報じている。これによると、直径約1,500mが爆発影響区域になっている。
「爆発影響範囲」は日本新華夏の情報を地図上に写したもの
(写真はグーグルマップから引用)
■ 中国メディアは、コンクリートの破片が散乱し、陥没した地面の上で横転するトラックや避難する住民の写真を掲載している。目撃した男性は、 まるでパニック映画を見ているようだったと話している。物流会社で働いている高さんは、黄島区を運転中、爆発を感じた瞬間、目の前の地面が無茶苦茶に壊れたという。高さんは、外はつんとした刺激臭がし、道路の両側にはたくさんの車がひっくり返り、真っ黒い煙が空高く立ち昇っていたといい、「地震かと思った。びっくりして、口が聞けなかったよ」と語った。路上には、人々がパニックで右往左往していたと付け加えた。
 青島市内からも黄島区の空の黒煙が見え、こげた臭いがしたという。飛行機の乗客が撮影した写真をインターネットで投稿しているが、その写真では黒煙が雲層を貫通しているのがわかる。

■ シノペックは、マイクロブログ「微博(ウェイボー)」を通じて傳成玉会長が「青島市民の生命と財産に巨大な損失をもたらした。犠牲者に深い哀悼をささげる」と謝罪した。また、事故原因は調査中で、原油汚染や二次災害を防ぐために同社従業員が現場で対応していると発表した。

■ 名前を伏せることを条件に取材に応じた黄島病院の従業員によると、負傷した160名近くの人たちが3つの病院で緊急の手当てを受けており、黄島病院では半数以上の人を受け入れているといい、「重傷を負った3名は私どもの病院で亡くなり、残りの患者も治療を受けるために入院しています」と語った。
 事故の起きた場所の一帯では、水や電気の供給が止まり、住民約18,000人が避難しており、事故を起こした石油大手や地元政府への批判が広がっているという。

■ 習近平主席は地方当局に対して、行方不明の人の捜索、負傷した人の治療、そして事故の原因追究を指示したと中国テレビ(CCTV)が報じている。救助活動は翌23日(土)も続けられ、24日(日)は激しい雨の中で行われている。24日(日)には、習主席が青島の病院を訪問し、負傷者と医療スタッフを慰問した。

■ 今回の事故は、石油パイプラインに付随する安全と環境のリスクについて中国国民の多くに懸念を抱かせることになった。
 黄島区の住民の一部は、事故が起こるまで、自分たちが住んでいる近くに石油パイプラインが通っていることを知らされていなかった点について不満を口にしている。ほかの住民は、爆発の起こる2時間前に油の臭いを感じたが、何が起こっているのか知らされなかったと抗議している。爆発場所から数ブロック離れたところに住んでいる女性は、「有毒ガスが発生した最初の漏れの時点で、事故のあった近くの住民は何も知らされなかったわ。わかっていたのに7時間もの間、何をやってたの? もし、何事か起こっていると知らされていれば、少なくとも、あの場所から逃げ出す機会があっただろうし、こんなにひどいことにはなっていないわ」と語った。

■ 青島市政府の副事務総長の郭氏は、別な石油パイプラインや危険なパイプが集まっていると言い、「今回、発災のあったパイプラインの爆発によって近くにあった他のパイプに影響を及ぼしています。私たちは、現場で他のパイプラインの何本かははっきり変形しているのを見ました」と語っている。
 シノペックのパイプライン貯蔵・輸送会社で働く興さんは、パイプラインの漏洩現場で手2つ分の穴を見たと語っている。興さんは、雨水暗渠を通じて海へ流れる油の処理対応のため、現場を離れてから数分後に、2・3秒の間隔で2回の大きな爆発音を聞いたという。

■ 被災者は一般市民であるが、原油漏れの対応に当たっていたと思われる人もいる。亡くなった人のうち6名はシノペックの黄島石油基地にいるプロの消防士だったという情報や、石油パイプラインの修復作業に当たっていた万田公司(本社:河北省)の従業員13名が含まれるという情報がある。

■ 原油の流出した膠州湾の海はほとんどきれいになったが、まだ油膜が残っており、すべて回収することが難しい状況である。青島海事局の劉氏は、海事関係者が漏洩事故の起こったという報告を受けたのは、事故後、数時間経ってからであり、清掃作業を行うには遅すぎたと語っている。

■ シノペックは、漏れのあったパイプラインは27年間使用していると発表した。パイプラインは1986年7月から使用され、直径711mm(呼び径28B)、全長248.52kmで、年間1,000万トンの送油能力を有している。パイプラインは青島市黄島区から東営市まで結ばれている2番目のパイプラインだという。シノペックは、8月の操業中にパイプラインから漏れがあったというメディアの報道を否定した。

■ 中国メディアの財新は、パイプラインが住宅地から15m以上離さなければならないとする法規制に合っていないと指摘した。さらに、シノペックは、2年前にセキュリティ上のリスクがあることやパイプラインの経年劣化について把握していたにもかかわらず、改善計画を進めなかったと指摘している。

■ 青島は、中国における最も大きい原油輸入基地の一つであり、シノペックの石油プラント(青島製油所および斉魯石化製油所)や独立系の製油所などに供給している。
 青島では、1989年8月2日、黄島区にある石油タンクに落雷があり、死者を伴う爆発事故があった。この事故では、消火活動に当たっていた19名の消防士が亡くなっている。

■ 青島市の警察当局は、26日(火)までに、シノペックの関係者7人と地元の経済開発区関係者2人を拘束、本格的な事情聴取を始めたことを「微博」を通じて明らかにした。事故をめぐっては、パイプラインの管理の仕方や破裂から爆発までの間に周囲の住民に危険が知らされていなかったことなどが問題視されていて、警察当局は今後、安全対策や事故後の対応に問題がなかったか、9人を追及するものとみられる。
       (写真はXinhuaxia.jpから引用)                                     (写真はEpochtimes.comから引用)
 (写真はNews.xinhauanet.comから引用)   
(写真はNews.xinhauanet.comから引用) 
  (写真はNews.sina.com.から引用)                         (写真はbbc.co.ukから引用)
 (写真はNews.xinhauanet.com から引用)                                    (写真はbbc.co.ukから引用)
     (写真はBBC.co.ukから引用)                                              (写真はNews.sina.com.から引用) 
  (写真はNews.xinhauanet.com から引用)                                      (写真はChinasmack.comから引用)
 (写真はChinasmack.comから引用) 
 (写真はChinasmack.comから引用) 
 (写真はNews.xinhauanet.com から引用)  (写真はChinasmack.comから引用)    (写真はChinasmack.comから引用) 
 (写真はNews.sina.com.から引用)      
(写真はNews.sina.com.から引用) 
補 足              
■ 「中国」は、正式には中華人民共和国で、1949年に中国共産党によって建国された社会主義国家である。人口約134千万人で、首都は北京である。
 「山東省」(さんとう省/シャントン省)は、中華人民共和国の東部にある省で、北に渤海、東に黄海があり、黄河の下流に位置する。人口は約9,500万人、省都は済南である。
 「青島市」(ちんたお市/チンダオ市)は、山東省の東部に位置する港湾都市で、市区人口約370万人、総人口約870万人と東部沿岸の重要な経済と文化の中心であり、近代的な製造業やハイテク産業基地がある。
 「黄島区」(こうとう区/ファンダオ区)は青島市の市轄区で、膠州湾入口の西側に位置し、青島市街地と海を隔てて向かいあっている。人口約130万人で、青島経済技術開発区を有している。

■ 「中国石油化工」は、正式には「中国石油化工集団公司」(ちゅうごくせきゆかこうしゅうだんこうし)といい、国務院国有資産監督管理委員会が監督・管理する国有企業である。英語名はChina Petrochemical Corporationで、通称「Sinopec(シノペック)」と呼ばれる。1998年、国務院の機構改革のもとに当時の中国石油化工総公司と中国石油天然気総公司が事業を再編され、中国石油化工集団公司(シノペック) と中国石油天然気集団公司(CNPC)の二大石油企業が誕生した。2000年、中国石油化工集団公司のうち、油田・工場・販売などの現業部門が分割民営化され、「中国石油化工股份有限公司」が誕生し、香港、上海、ロンドン、ニューヨークの各証券取引所に上場している。
 シノペックは、青島市黄島区に精製能力20万トン/日の青島製油所と石油化学プラントを有する。また、黄島区の北部には、黄島国家石油備蓄基地(10万KLタンク×32基、貯蔵能力320万KL)がある。2008年には青島港とシノペックの共同出資で設立された30万トン級の原油埠頭が完成している。この原油埠頭は最大45万トン級の大型タンカーの停泊が可能といわれ、世界でもトップ級にランクされる。同埠頭はパイプラインで製油所とつなぎ、これはシノペック青島錬化支社と黄島国家石油備蓄基地有限責任会社が事業を行っている。
中国石油化工の青島製油所    (写真はグーグルマップから引用
黄島国家石油備蓄基地(10万KLタンク×32基、貯蔵能力320万KL)
(写真はグーグルマップから引用)
■ 事故の写真などから、原油が海へ流れたのはカルバート式の「雨水暗渠」だと思われる。一方、「ユーティリティ・パイプ」という表現をしている当局者がいる。通常、ユーティリティ・パイプというのは、写真のような専用の管渠の中に複数のパイプを敷設しているものをいう。今回、原油パイプラインが地下にどのように敷設されていたか、パイプラインと雨水暗渠の位置関係がどのようになっていたかはっきりしない。今回の状況を見ると、雨水暗渠の中に原油パイプラインが敷設されていた可能性もある。
     カルバートの例                       ユーティリティ・パイプの例

所 感
■ 今回の事故は、原油パイプラインの漏れに伴い、雨水暗渠に流出した原油が広範囲に爆発混合気を形成し、何らかの着火源で引火・爆発したもので、過去に例の無い大事故である。事故の状況が知られるに従い、メディアが報じるように油漏れという異常事態の危機管理対応ミスであったことがわかった。パイプラインの補修を急ぐという明らかに操業優先の判断があったと思われる。直径711mmの配管の破損箇所から相当量の原油が流出しており、清掃作業を行いながら、補修工事という非常に危険性の高い作業が行われている。実際に、補修工事に従事した作業員が被災しているとみられる。
 このように安全のリスクを冒して操業を優先するのは、今回の事故だけでなく、中国の経済発展の裏にある陰の部分である。例えば、2013年7月12日に起こった「中国陝西省延安市の地すべりによるパイプラインから原油流出」の事故では、パイプラインの破損補修を11時間で終わらせるという二次災害の危険性を無視し、操業を優先した荒い補修工事が行われている。このときは、幸い二次災害は起きず、けが人が出なかったが、このような安全より経済優先は今回のような事故を招くことになる。

■ 原油パイプラインの敷設がどのように行われていたかは明確ではないが、日本国内にも油やガスなどの危険性流体がカルバート(またはユーティリティ・パイプ)に敷設されている例は少なくない。今回の事例の教訓としては、カルバート内に危険性流体が流出した場合の危機管理対応である。爆発混合気の形成をどのように防止するか、雨水系への流出拡大をどのように防止するかである。そして、最も大切なことは住民への情報提供である。この住民への広報は、事故当事者の企業(あるいは組織)と地方自治体との共同作業になる。特に、地方自治体は役所、警察、消防など関係機関が多く、どの部署が主導して行うかということを明確にしておかなければ、今回(7時間の時間余裕があった)と違って時間余裕のない場合、対応が遅れることになる。

備 考
 本情報はつぎのようなインターネット情報に基づいてまとめたものである。
  ・Xinhuaxia.jp,  青島中石化のパイプライン爆発で22人が死亡、40人余が負傷, November 22, 2013
  ・Jiji.com,  中国青島・石油パイプライン爆発事故写真特集, November 22, 2013  
  ・Sankei.jp.msn.com, 中国・青島 油送管爆発の死者47人に 市民多数犠牲, November 23, 2013
  ・Jp,wsj.com,  中国・青島で原油漏れ爆発、死者35人以上, November 23, 2013
  ・朝日新聞,  青島の爆発事故関連記事, November 22~27, 2013
    ・CBC.ca,  China Oil Pipeline Blast Kills 44, Injures 166, November 22, 2013
      ・BBC.co.uk,  China Oil Pipeline Blast: Qingdao Pipeline Blast ‘Kills 44’, November 23, 2013
      ・Edition.CNN.com,  Pipeline Explosion Kills 44 near Chinese Port City, November 23, 2013
      ・News.xinhuanet.com,  Pipeline that Leaked in Use for 27 years: Sinopec, November 23, 2013
      ・News.xinhuanet.com,  Death Toll from China Pipeline Blast Rises to 52, 11 Missing, November 24, 2013
      ・GlobalTimes.com,  Qingdao Pipeline Explosion Kills 35, November 23, 2013
      ・News.xinhuanet.com,  Death Toll from China Pipeline Blast Rises to 52, 11 Missing, November 24, 2013
      ・Chinasmack.com,  Oil Pipeline Explosion in Qingdao, Chinese Netizen Reaction, November 25, 2013
      ・Time-az.com, 青島市で、オイルパイプ漏れによる大爆発が発生!, November 22, 2013
      ・24inchina.com, 死亡人数还将上升,   November 25, 2013



後記: 今回の情報の中に取材に応じた市民の言葉があります。この話言葉を翻訳するときに、最近、朝日新聞に載った書評を思い出しました。著書は「翻訳がつくる日本語 ~ヒロインは“女ことば”を話し続ける~」(中村桃子著)で、三浦しをん評です。書評の冒頭を紹介しますと、「現代日本で暮らしていて、“私は賛成ですわ”  “俺はかまわないぜ”といった言葉づかいをするひとに、私は遭遇したことがない。しかし、日本語に翻訳された外国人の発言(あるいはセリフ)で、過剰な“女ことば”や“気さくな男ことば”、どこの方言だか不明な“ごぜえますだ”といった言葉が使われていても、なんとなく受け入れている」 書評の最後に「言語がはらむ差別や権威性の問題をも視野に収めた一冊だ」という書籍です。 面白いというか興味ある指摘です。確かに、小津安二郎監督の日本映画で使われているような優しい女ことばは、現在では聞かれません。まして、日本でも、メディアの取材に応じた女性が女ことばを使うはずはないのですが、翻訳すると、やはり、女ことばを使いたくなります。女ことばを使うと話者の性別を簡単に明確化でき、話し手の表情を想像しやすくなると思うからです。

2013年11月20日水曜日

米国ノースダコタ州の石油施設で爆発、タンク13基が被災

 今回は、2013年11月7日、米国ノースダコタ州マッケンジー郡アレクサンダーから南西へ約12km離れたメサ・オイル・サービス社が所有する油井関連施設の塩水処理装置において爆発・火災があり、タンク13基が被災した事故を紹介します。
爆発・火災を起こしたメサ・オイル・サービス社の塩水処理施設のタンク群
(写真はBismarcktribune.com から引用)
 <事故の状況> 
■  2013年11月7日(木)午後12時過ぎ、米国ノースダコタ州マッケンジー郡にある石油施設で爆発を起こす事故があった。事故があったのは、マッケンジー郡アレクサンダーから南西へ約8マイル(12km)離れたところのメサ・オイル・サービス社が所有する油井関連施設の塩水処理装置で、爆発・火災によって13基のタンクが被災した。
               ノースダコタ州アレクサンダー付近   (写真はグーグルマップから引用) 
■ マッケンジー郡緊急対応部長のジェリー・サミュエルソン氏は、処理施設のタンクが午後1215分に爆発したという報告を受けたという。サミュエルソン氏によると、処理施設でタンクローリ車の運転手が荷下ろしをし、現場を後にした時に、処理器で爆発が起き、近くにあった貯蔵タンクが火災になったという。処理器は施設を構成する一部であり、油を分離するため熱源を使用している。爆発によってタンク13基が火災になった。爆発の原因は分かっていない。ノースダコタ州保健局によると、発災時、施設には 270バレル(43KL)の油と2,440バレル(388KL)の塩水が保有されていたという。

■ 発災に伴い、アレクサンダー消防署が出動し、消火活動に入った。タンクローリーの運転手は、消防署による水の供給が少ないことを見て、清水を運ぶ手伝いを志願した。しかし、運転手は、火災現場へ戻ってきたときに、心臓発作を起こしてしまった。しかし、その時、マッケンジー郡救急隊はすでに現場から去っており、運転手を救護するため、急遽呼び戻されたとサミュエルソン氏は語った。運転手はウィルストンの病院へ搬送された。運転手の名前とその後の状況は発表されていない。サミュエルソン氏によると、その他に事故に伴うけが人は報告されていないという。

■ サミュエルソン氏によると、鉱物資源油・ガス部門の現場検査官は発災後すぐに現場へ到着したという。水質管理部門のクリス・ロバート氏が現地の立入り調査を行ない、流出は構内に限定していると語った。
ロバート氏によると、火災は午後4時30分頃に鎮火したという。ロバート氏は、火災によって油の大半は燃えてしまい、残った大量の水の上には薄い油膜が浮いていたと話している。ロバート氏は、環境保全の請負会社が現場に入ってきたので、数時間のうちに液体は回収される見通しだと語った。

■ サミュエルソン氏は、「過去3、4年の間に、このような事故は1、2件ありましたが、大抵は落雷によるものでした。しかし、今回はそのような天候の条件にありませんでした」と語っている。 水源に関する汚染がなかったことについて、サミュエルソン氏は、「大半の油と塩水は燃焼してしまったので、水源の汚染への懸念が無くなったことは幸いでした」と話している。
 (写真はBismarcktribune.com から引用)
 (写真はJamestownsun.com から引用)
補 足                                                        
■ 「ノースダコタ州」は、米国の北部に位置し、カナダに接する州で、人口約70万人である。州都はビスマルク市である。
 「マッケンジー郡」は、ノースダコタ州の西部に位置し、人口約7,900人の郡である。郡庁所在地はワトフォート市である。
 「アレクサンダー」はマッケンジー郡の中央部に位置し、人口約260人の町である。

■ 「メサ・オイル・サービス社」(Mesa Oil Services)は、米国西部の石油・ガス生産会社のための塩水処理および処分を専門的に行っている会社である。本社はコロラド州グランドジャクソンにあり、同社のウェブサイトによれば、現在、ノースダコタ州マッケンジー郡でポンプ・処理ステーションの操業を行っているという。ウィブサイトのギャラリーに塩水処理施設の写真が掲載されているが、発災したノースダコタ州マッケンジー郡の施設と見られる。塩水処理施設は、天然ガス井の生産で付随してきた塩水をタンクローリー車で集積して、油水分離し、水(塩水)はポンプで地下に戻すプロセスだと思われる。タンクは鋼製もあるが、大半はFRP製だと思われる。
メサ・オイル・サービス社の塩水処理施設
  (写真はMesa Oil Services Web Siteから引用) 
メサ・オイル・サービス社の塩水処理施設
  (写真はMesa Oil Services Web Siteから引用) 
右写真の手前1基(鋼製)を除いてFRP製タンクと見られる
  (写真はMesa Oil Services Web Siteから引用) 
所 感
■ 最近、米国では、油井関連施設のタンク事故が目立つ。今回も天然ガス井の塩水処理施設におけるタンク爆発・火災事故である。これまでは油・ガス井に付帯する貯蔵タンクの事故で、運転管理に問題があると思っていたが、今回は塩水処理を専門とする会社における事故であり、問題は根深いように思う。米国内で課題化されるのではないだろうか。対応策がとられなければ、事故が再発するのは必至だと感じる。

■ 今回の消防活動は燃え尽きさせる戦略をとっている。というより、消防資機材や消火用水の供給を考えると、燃え尽きさせるしかなかったと思われる。また、すでに13基のタンクが被災しており、周囲に何もない状況から、無理に消火させる必要はなかったと思われる。

備 考
 本情報はつぎのようなインターネット情報に基づいてまとめたものである。
  ・BismarckTribune.com,  Saltwater Disposal Explosion Dumps Waste on Site, November 07, 2013
  ・Inforum,com,  Saltwater Tank Explosion in ND, Causing Fire, 2,700-barrl Spill, November 07, 2013  
  ・JamestownSun.com, Explosion at Saltwater Tank Causes Fire, Spill, November 08, 2013
  ・TheRepublic.com,  Explosion and Fire Leads to Spill of 2,710 Barrels of Saltwater and Oil in Western ND, November 08, 2013
  ・IssSouece.com,  Saltwater Tank Explodes in ND, November 13, 2013


後 記: 今回の情報の中で、これまで聞いたことのない話が出ています。タンクローリー車の運転手が、消火用水の供給の手伝いを志願したということです。アレクサンダーという町が260人しかおらず、ボランティア精神が旺盛だったのでしょう。これだけでも初めて聞いた話の上に、運転手が心臓発作を起こして、救急車で搬送されるという思いもしなかった話がついています。消防隊は消防活動どころでなく、驚いたでしょうね。
 (切り抜きは朝日新聞11月9日山口東版から引用) 
 心臓発作といえば、近頃、日本では、いろいろなところにAED(自動体外式除細動器)が備え付けられています。さらに、救急処置のできる人のいる「AED設置救急ステーション」の認定をもった事業所があります。地元山口県周南市の消防本部は、このステーションの普及を呼びかけています。このPRのため、11月8日、ステーションの認定を受けているスポーツクラブ「ルネサンス徳山」のトレーナーを一日司令室長として招いて模擬通報の訓練が行われたということが地元のテレビ・新聞で報じられています。 
 一日司令室長となった山川華奈さんはルネサンス山形から10月に赴任したばかりで、本人曰く緊張したということですが、物事に動じない明るい性格で堂々と対応したようです。

2013年11月14日木曜日

米国カンザス州で落雷によってタンク3基が損壊

 今回は、2013年10月30日、米国カンザス州レブンワース郡ハッピー・ホロー通り近くにあるデイスター・ペトロリアム社が所有する油井施設に落雷があり、2基のタンクが爆発し、1基が火災となる事故を紹介します。
落雷による爆発・火災で被災したレブンワース郡にある油井施設のタンク
(写真はAmericanNowNews.com から引用)
 <事故の状況> 
■  2013年10月30日(水)午前4時30分頃、米国カンザス州レブンワース郡にある石油施設の貯蔵タンクに落雷があり、爆発・火災を起こす事故があった。事故があったのは、レブンワース郡ハッピー・ホロー通り22312近くのデイスター・ペトロリアム社が所有する油井施設で、落雷によって2基のタンクが爆発し、1基が火災となった。当時、この地域には雷雲を伴う嵐が通過していた。
カンザス州レブンワース郡付近      A点が発災場所付近
(写真はグーグルマップから引用) 
■ 緊急事態管理当局によると、2基のタンクが爆発し、うち1基は空中へ舞い上がり、約200ヤード(180m)先まで飛んで大きなオークの木の下に落下したという。3基目のタンクは屋根が噴き飛び、大半の油がタンク内で燃えてしまったという。タンクは直径20フィート(6m)、高さ15フィート(4.5mどの大きさだという。

■ 火災の炎は5マイル(8km)先でも見えたという。火災発生に伴い、複数の消防隊が出動したが、発災場所が遠く、現場到着は遅くなった。消防隊は、隣接して着火していた容量1,000ガロン(3.8㎥)のプロパンタンクとともに、タンク内の油を燃え尽きさせる戦略をとった。プロパンタンクは火災場所に近すぎて、遮断できる状況ではなく、消防士の安全確保のためガスを燃え尽きさせることとした。一方、デイスター・ペトロリアム社は、対応のため担当者を現場へ派遣し、油井を閉止した。
 
■ 3基のタンクには原油が入っており、1基の容量は8,500ガロン(32KL)であった。タンク所有者は、地面上に漏洩した約2,000ガロン(7.5KL)の原油のクリーンアップ作業を行ない始めた。クリーンアップ作業は2日間ほどかかる見込みだという。現場には囲い込み用の盛り土が構築されていた。しかし、原油が地域の水系に流れ込まないように消防隊は盛り土や溝を掘って対応した。

■ けが人は報告されていない。レブンワース郡緊急事態管理局長のチャック・マガハ氏は、「誰もけがしませんでした。死者も出ていません。状況としては死者が出てもおかしくないほどでした。まったくひどい状態で、すべて爆破されていました」と語っている。マガハ氏によると、現場には避雷針があったが、強烈な落雷には役に立たなかったという。マガハ氏は、レブンワース郡には数多くに油タンクがあるので、郡の消防機関は今回のような火災に対する訓練をたびたび行っていると語った。
■ 州当局は現場に入り、調査を行い、地下水系が汚染されないようクリーンアップ作業が行われることを確認している。
 (写真はAmericanNowNews.comの動画から引用)
噴き飛んで180m先のオークの木の下に落下したタンク残骸 
  (写真はAmericanNowNews.comの動画から引用)
 (写真はAmericanNowNews.comの動画から引用) 
被災したタンクと流出対応で使用した土木用機械 
(写真はAmericanNowNews.comの動画から引用) 
                              
補 足
■ 「カンザス州」は、米国の中西部に位置する州で、ネブラスカ州、オクラホマ州、コロラド州、ミズーリ州と隣接しており、人口約285万人である。 グレートプレーンズの真只中にあって、農業の生産性が高く、また牧畜業が盛んな州である。
 「レブンワース郡」は、カンザス州の東部に位置し、人口約77,000人の郡である。郡庁所在地はレブンワース市であり、人口約35,000人の同郡で最大の都市でもある。
(写真はグーグルマップから引用)
カンザス州レブンワース郡のハッピー・ホロー通り(奥側)の風景
(写真はグーグルマップのストリートビューから引用) 
■ 「デイスター・ペトロリアム社」(Daystar Petroleum Inc.)は、石油・天然ガスの生産を行うエネルギー会社で、カンザス州バリーセンターに本社を置いている。地方の石油・天然ガス生産会社で、詳細はわからない。

所 感
■ 今回の情報の中で注目したのは、施設に避雷針があったのも関わらず、タンクへ落雷し、爆発・火災が起きたことである。避雷針の仕様はわからないが、強烈な落雷時には、避雷針が有効な防護策にならないという事実である。最近の異常気象を鑑みると、強烈な落雷は日本でも起こりうる。避雷針があるから大丈夫だと考えるべきでないことを示唆する事例である。

■ 消防活動とは単に消火作業を行うだけでない。油井施設で燃料源の供給が停止できれば、燃え尽きさせる戦略をとるケースが多い。今回の事例では、プロパンタンクが存在しており、なおさら安易に消火することは危険な状態を作ることになる。結果を見れば当然であるが、公設の消防隊で必ずしも施設を熟知している訳でないと思われるが、火災を起こしている機器にプロパンタンクがあるという判断は見事である。また、消防活動として盛り土や溝を構築している。写真を見ると土木用機械を使用して対応したものと思われる。山火事の多い米国における対応方法だと感じる。
 いずれにしても、情報にあるように「郡の消防機関は今回のような火災に対する訓練をたびたび行っている」ことが緊急事態の対応に役立っており、訓練の大切さを示すものである。

備 考
  本情報はつぎのようなインターネット情報に基づいてまとめたものである。
       ・KansasCity.com,  Lightning Ignites Oil Tanks in Leavenworth County,  October 30, 2013
       ・LeavenworthTimes.com,  Oil Tanks Explode during Lightning Storm,  October 30, 2013 
       ・Ksffa.WordPress.com, Oil Well Explodes during Lightning Storm,  October  30, 2013
       ・BizJornals.com,  Lightning Led to Oil Tank Explosion in Northeast Kansas,  October 31, 2013
       AmericanNowNews.com, ,  Lightning Ignites Leavenworth Oil Tanks, November  1, 2013




後 記: 秋になったなぁと思っていたら、急に冬の気候になりました。夏日から冬日の気温になるまでに30日しかなかったといいます。地元山口県では、まだ紅葉しきっておらず、もう少し秋を楽しみたいものです。
 (切り抜きは朝日新聞11月7日山口東版から引用) 
 ところで、今回の事例は訓練の大切さを示すものでしたが、先日11月6日に山口県周南市の港でテロ対応の訓練を行なったという記事が新聞に載っていました。水際のテロ防御の訓練を徳山海上保安部、周南署、コンビナート企業など30団体160名が参加して行われたそうです。山口県宇部市でも同様な訓練が行われています。アルジェリア人質事件に関するスタトイル社の調査報告の中でも、反省事項として「訓練」「演習」という言葉が出てきています。このような訓練はテロへの抑止力にもなり、良い方向だと思いつつ記事を読みました。


2013年11月7日木曜日

米国テキサス州の油井施設でタンクから流出して爆発・火災

 今回は、2013年10月14日、米国テキサス州スミス郡にあるヴェス・オイル社の所有する油井関連施設でタンクから流出した後、爆発し、タンクや近くの建家が火災となった事故を紹介します。
スミス郡にある油井施設のタンクから流出して爆発・火災 
 (写真はEndtimebibleprophecy.wordpress.com から引用)
 <事故の状況> 
■  2013年10月14日(月)午後10時頃、米国テキサス州スミス郡にあるヴェス・オイル社の所有する石油施設で爆発・火災の事故があった。事故があった場所は、タイラー州立公園近くの郡道313東号線から私道を入ったところにある油井のスキミング施設でタンクから流出した後、爆発し、タンクや近くの建家が火災となった。
         テキサス州スミス郡の郡道303東号線付近   (写真グーグルマップから引用) 
■ 目撃した人のよると、炎は高さ50フィート(15m)まで燃え上がり、遠く4マイル(6km)先からも見えたという。午後955分、発災に伴う緊急連絡があり、レッド・スプリング消防署、リンデイル消防署、ウィノナ消防署が現場へ出動した。ヴェス・オイル社は担当者を現場に派遣し、油井の停止作業を行い、燃焼源を絶つようにした。

■ スミス郡保安官事務所によると、発災現場では施設の小さな建家が燃えており、油の貯蔵タンクの方へ広がっていたという。火災は、タンク内の入っていた油と塩水の混合液数千ガロン(10,000リットル程度)が防油堤を越えて流出したためであった。消防隊は15日(火)早くに火災の封じ込めに成功し、漏れを止めた。発災時、現場には人がおらず、避難指示も出ていない。事故の伴う負傷者は報告されていない。

■ レッド・スプリング消防署のマイケル・サモンズ副署長によると、施設は塩水・油・天然ガスのポンプ・ステーションで、発災時には無人だったという。施設には、タンクが3基とポンプ室が1棟あった。サモンズ副署長によると、消防隊は火を燃え尽きさせ、構造物だけは消火活動を行なったという。消防隊は流出の封じ込めの作業と火災の再燃がないかの監視を一晩中続けた。郡道313東号線沿いには住宅があったが、施設は道路から2マイル(3km)ほど離れたところにあった。

■ 現時点では、火災の原因はわかっていない。また、被害の程度もわかっていない。火災調査官が爆発・火災の原因追究を実施し始めたが、調査官によると、火災によってタンク3基と建家1棟が燃えたという。
 テキサス州環境品質委員会は、15日(火)の夜明け後、現場へ戻ってきて、状況を評価後、漏洩液のクリーンアップを始める予定である。
                  燃えるタンクと建家   (写真はTylerpaper.com から引用)
                                            燃える建家           (写真はCBS19.TVから引用)
補 足                                                          ■ 「テキサス州」は米国南部にあり、メキシコと国境を接している州で、人口は約2,510万人と全米第2位である。
 「カーンズ郡」はテキサス州の北東部に位置し、人口約17万人で、郡庁所在地はタイラーである。
テキサス州スミス郡の郡道303東号線付近の風景
(写真グーグルマップのストリートビューから引用) 
■ 「ヴェス・オイル社」(Vess Oil Corp.)は、1979年に設立された石油・天然ガスの生産を行うエネルギー会社で、カンザス州ウィチタに本部を置く。当初はカンザス州における生産活動のみであったが、最近ではテキサス州、モンタナ州、オクラホマ州で展開しており、油・天然ガスの生産井は1,600箇所を超えているという。
テキサス州スミス郡の郡道303東号線から私道を入ったところにある油井関連施設
特定できなかったが、ヴェス・オイル社の油井関連施設と思われる
(写真グーグルマップから引用)
所 感
■ 2013年10月8日、米国テキサス州カーンズ郡にあるガルフコースト・アクイジション社の油井関連施設で貯蔵タンクの爆発・火災事故があった。この油井関連施設は2年前に認可されたばかりで、操業期間は長くなかった。今回のヴェス・オイル社は、最近、テキサス州に進出してきたばかりで、施設は新しいものとと思われる。流出の要因や爆発の原因は不明であるが、このところ米国では、新しい天然ガス油井関連施設のタンク事故が目立つ。天然ガスの採掘技術が発達し、生産井が増加しているが、施設の管理(技術)が伴っていないのではないかと思う。
 10月8日の事故情報は、当ブログ「米国テキサス州で油井施設のタンクが爆発・火災、1名負傷」を参照。

■ 消防活動も上記10月8日事故時の消防活動と同様だったと思われる。10月8日の発災時には、複数のボランティア型消防署が出動し、燃え尽きさせる戦略をとったが、今回のヴェス・オイル社の爆発・火災事故でも、3つのボランティア型消防署が出動し、油系の火災は燃え尽きる戦略をとり、建家火災のみ消火活動を行っている。前回と異なり、タンクからの流出を伴っているので、流出の囲い込み作業の活動を行っている。混成のボランティア型消防署ではあるが、的確な判断を行ったという印象を持つ。 

備 考
  本情報はつぎのようなインターネット情報に基づいてまとめたものである。
       ・TLTV.com,  Explosion, Fire Reported at Smith Co.Oil Production Facility,  October 15, 2013
       CBS19.tv,  Fire Crews Battle Fire at Smith County Oil Facility,  October 15, 2013 
       ・TylerPaper.com, Firefighters Letting Oil Field Fire on County Road 313 Burn Itself out,  October  15, 2013
       TheCallahanlawfirm.com,  Explosion & Fire at Smith County, Texas Oil Production Facility,  October 15, 2013 
       ・EndTimeBibleProphecy.wordpres.com,  Explosion and Fire at Smith County Oil Storage Facility, October  15, 2013 


後 記: 今回の事故は夜10時頃に起こり、日が替わった夜中には鎮火しており、朝の早いニュースで報じられています。従って、情報不足の段階で事故の状況が伝えられているという感じです。情報源よっては建家のみが燃えたという内容のものもあります。しかし、写真をよくよく見ると、建家だけでなく、タンクからも火炎が上がっています。続報を報じるほど大きな火災では無く、負傷者が出ず、住民や住宅への影響もないことから、結局、詳細な情報は報じられなかった事故でした。
 話は変わりますが、先日、島根県にある三瓶山(さんべさん)に登ってきました。1,126mの山ですが、標高約600mのところから登り始めるので、実質500mほどです。登山道は比較的整備されており、天候も良かったので、息は上がりましたが、気持ちよく登りました。中腹あたりがちょうど紅葉時期にあたり、光の向きによって赤や黄色のきれいな木々の中を歩きました。北海道や東北のような鮮やかで全山紅葉といったものではありませんが、中国地方の山としては十分な紅葉でした。
三瓶山頂上からの眺め                                 中腹の紅葉