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2011年12月25日日曜日

アイルランドのダブリン港の貯蔵施設でケミカル漏洩

今回は、2011年11月20日(火)、アイルランドのダブリン港にある貯蔵施設で硝酸アンモニウムが漏洩した事故を紹介します。


後記; 2011年11月は事故の多い月でした。11月1日ハワイ、13日日本、14日スコットランド、30日米国カリフォルニア州、それに今回の20日アイルランドの事故の5件です。まさに世界的に見ると事故は少なくないというのを感じます。アイルランドの事故は情報が乏しいことがわかっていましたが、事故の多い月で他の事故の陰に埋もれることを避けるため、あえて紹介することとしました。
アイルランドは、過去、貧しい国でアメリカへ移民した人の多い国であったのが、近年、着実な経済発展をしてきて、欧州で最も住みやすい国と言われてきました。しかし、最近、不動産バブルがはじけて、急速に経済が悪化してきたということが日本でも報道されました。日本のバブル崩壊の教訓が活きていないようです。危機管理と同じで、自国や自分には起きないという予断があるのでしょう。

2011年12月19日月曜日

米国のアロンUSAエナージー社でタンクが爆発火災

今回は、2011年11月30日(水)、米国カリフォルニア州カーン郡ベーカーズフィールドにあるアロンUSAエナージー社の子会社パラマウント・ペトロリアム社が操業しているベーカーズフィールド製油所において、ディーゼル燃料油タンクが爆発して火災を起こした事故を紹介します。

後記; 今回の事故情報の中で興味深く注目したのは、カーン郡消防署のホームページ(ウェブサイト)です。消防署の人員・資機材の情報を写真入りで紹介し、出動した事故に関する消防署としての情報を公表していることです。米国の消防署は情報公開に積極的ですが、自らの消防活動を整理してホームページで公表している例としては出色だと思います。
 地元なので、その後の情報を紹介しますと、11月13日に山口県周南市の東ソーで起きた塩ビモノマー製造設備の爆発火災事故は1か月後の12月14日に東ソーによる記者会見がありました。原因調査は進展していないということです。現場に油などが残っている可能性があって危険なため、現場検証が進んでいないということです。それから事故に直接関係ないのですが、忘年会シーズンを迎え、地元の商工会議所が会社に対して自粛をしないようにしてほしいと要望したそうです。時代は変ってきたことを感じます。
 

2011年12月11日日曜日

スコットランドのBP社で廃水の流出事故

今回は、2011年11月14日、スコットランドのエジンバラにあるBP社の北海原油出荷基地であるハウンド・ポイント・ターミナルにおいてバラスト水のパイプラインから廃水がフォース湾に流出して、地域住民への環境汚染の問題が起こった事例を紹介します。
当初、臭気の原因がわからない状況でしたが、スコットランド環境保護庁による「空気中ハザード緊急対応」がとられ、事態は収束に向かいました。


後記; 先日、米国の「12人の怒れる男 評決の行方」という映画を観ました。1997年にリメークして制作されたものですが、殺人罪の裁判における陪審員の評決に至るまでの物語です。映像のほとんどは陪審員が討議する部屋の場面で構成されています。最近のコンピュータ・グラフィックを多用した迫力ある映画と異なりますが、約2時間の映画に引き込まれます。これは、ジャック・レモンやジョージ・C・スコットという名優のほか12人の陪審員役の俳優一人ひとりが活かされていたと感じました。
 日本にも陪審員制度が導入されましたが、陪審員になった方にお薦めの映画です。また、多額の制作費用をかけなくても、いい映画や番組は作れるのだと感じさせる映画でした。