今回は、タンクに直接関わる事故でなく、中国遼寧省の大連にある化学工場の防波堤が台風で決壊し、タンク地区にある有毒な化学物質が流出する危機にあった事故について紹介します。日本の新聞にも、事故後に住民によるデモの抗議によって工場が閉鎖されるという記事が掲載されたので、ご存知の方もあるでしょう。 ここでは、日本の新聞には書かれていませんが、海外報道では防波堤の決壊状況や、なぜ1回のデモの抗議で工場閉鎖が決まったかという背景に関わる記事が伝えられており、これらの情報を紹介します。
後記; 先日、「チャイナ・シンドローム」というアメリカ映画を観ました。約30年前に製作された原子力発電所のメルトダウンの危機を扱った映画です。計器の誤作動で冷却水のレベル低下によって核燃料が露出しそうになるメルトダウンの危機場面は、福島原発事故を知った今観ると、緊張感を実感する映画です。 昨年亡くなった忌野清志郎がやはり同じ頃に歌った反原発の「サマータイムブルース」がインターネットのYouTubeで静かなブームで聞かれているそうです。これも今聴くと、現在の状況を予見していたように思える歌です。 危機管理って何だろうと感じる夏の終わりです。
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