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2026年1月12日月曜日

イタリアの高速道路でLPGタンクローリーが爆発

 今回は、20251223日(火)、イタリアのミラノ~ナポリ間を縦断する高速道路を走っていた液化石油ガス(LPG)を積載したタンクローリーが車両事故を起こし、火災となり、しばらくして爆発事故を発生した事例を紹介します。

< 発災施設の概要 >

■ 事故があったのは、イタリア(Italy)のミラノ~ナポリ間( Milano ‐ Napoli)を縦断する高速道路A1で、場所はテアーノ市(Teano)近郊である。

■ 発災があったのは、高速道路A1のナポリ方面の709km地点で、テアーノ・サービスステーション付近を走っていた液化石油ガス(LPG)を積載したタンクローリーである。

< 事故の状況および影響 >

事故の発生

■ 20251223日(火)午後5時頃、高速道路A1において2台のトラックが衝突する事故が起きた。後ろを走っていた液化石油ガス(LPG)を積んだタンクローリーが、乗用車を積載した自動車運搬車に衝突された。

■ 事故発生にともない、消防隊と救急隊が出動した。医療・機械支援、消防、高速道路パトロール、アウトストラーデ・ペル・リタリアのカッシーノ第6支部の職員を含む救助隊が現場に到着した。

■ 爆発の危険性が高いため、消防隊は現場地域からの即時避難を決定した。避難区域には高速道路の両側に設置された2つの道路脇のグリルも含まれていた。周辺地域にいた全員が無事に避難した。

■ 衝突されたタンクローリーが発火し、火災になった。タンクローリーの運転手は素早く反応し、炎が制御不能に燃え広がる前に車を放棄した。

■ 火災になったタンクローリーはしばらくして大きな爆発を起こし、高速道路の上空に巨大なファイアボールが噴き出した。

■ 爆発は大規模な火炎と濃い煙を伴い、遠くからでも目視できた。事故で現場にとどまっていたドライバーの多くが、この衝撃的な光景を携帯電話で撮影していた。

■ 近隣の町々にも大きな爆発音が響いた。

■ 発生した事故により、高速道路が両方向とも一時通行止めとなった。

■ 現場にいた運転手のひとりは、「怖かったです」といい、 「最初に事故があり、次に火災が起こり、その約3040分後に爆発が起こりました。 この事故で1時間以上も立ち往生しましたが、幸いにも被害はありませんでした」と語っている。

■ 渋滞に巻き込まれた利用者には給水が行われた。

■ テアーノのサービスエリアでは、爆発による被害が発生したが、車両事故が起こった後、避難が行われた。

■ 救急隊員の迅速な介入により、負傷者は報告されていない。爆発の威力と火災の規模にもかかわらず、死傷者が出なかった。

■ インスタグラムなどでは、事故の状況が投稿されている。

 Instagram.comThe moment an LPG tanker collides with a truck on the Milan・・・」2025/12/24

 ●Facebook.comA massive explosion rocked Italy’s Milan-Naples highway2025/12/24

被 害

■ 液化石油ガス(LPG)タンクローリーが損壊し、内液の液化石油ガス(LPG)約5,000リットルが焼失した。

■ 負傷者は出なかった。 

■ 車両事故で高速道路が渋滞し、現場近くにいた人が避難した。また、道路や周辺の建物に被害が出た。 

< 事故の原因 >

■ 車両事故である。

< 対 応 >

■ 道路や周辺の建物に被害があったものの、数時間後に運行を再開した。

■ 緊急サービスが直ちに現場に介入し、事故の原因を明らかにして物的損害を評価するための調査が継続されている。

■ タンクローリーの爆発によって高速道路の路面にクレーターができた。消防隊は引き続き残りの火災の消火と現場の安全確保に取り組んだ。

■ 約5,000リットルのLPGが焼失したと推定されている。

補 足

■「イタリア」(Italy)は、正式にはイタリア共和国(イタリアきょうわこく)で、ヨーロッパ南部に位置する人口約5,930万人の共和制国家である。

■「A1」はイタリアのミラノ~ナポリを縦断する高速道路である。図を参照。

所 感

■ ファイアボールが発生するようなLPGタンクローリーの車両事故は聞いたことがない。最近では、日本も多重車両事故が増えてきたように感じる。今回の事故のように大きな事故が無いことを切望する。

■ 一方、今回、本事例をとりあげたのは、標題の写真がインタネット・メディアのニュース記事の写真として掲載されたからである。写真説明では、「人工知能によって生成されたイラスト画像」と書いてある。ほかのメディアの発災写真に比べて鮮明さや構図が群を抜いてきれいな写真で、逆に違和感がある。すでに一般のソーシャルネットワークサービス(SNS)では、AIによる画像が溢れているが、事故の被災写真では使われてこなかった。事故情報では、使用すべきでない。1次報道の記事や写真は事実に基づいたものであるべきである。(事故情報を分析し、報告書として作成する場合はAIによる画像は読み手として分かりやすいが)


備 考

 本情報はつぎのインターネット情報に基づいてまとめたものである。

    Lamilano.it, A1 motorway, LPG tanker explodes in Teano after a rear-end collision: motorway closed and service stations evacuated,  December  24,  2025

    Amoledo.com, Massive explosion on the Milan–Naples highway in Italy paralyzed traffic,  December  24,  2025

    Bbc.com,  Watch: Huge fireball as tanker explodes on Italian motorway,  December  24,  2025

    Newsflare.com,  Italy: Gas Truck Explodes on Italian Highway After Major Collision,  December  24,  2025

    Balkanweb.com, Movie-like scene! The moment a liquefied gas tanker exploded in Italy (VIDEO),  December  24,  2025

    Ilmattino.it, Fiery Incident Shuts Down A1,  December  24,  2025

    Napolitoday.it, Incendio ed esplosione sull’autostrada A1: autocisterna di GPL prende fuoco | VIDEO,  December  24,  2025

    Tribunadosertao.com.br, Explosao de caminhao-tanque provoca bola de fogo em rodovia italiana,  December  24,  2025


後 記: 今回のブログ作成の主旨は「所感」に書いたとおりである。これまで発災写真の中には間違った画像があったことはある。それ以来、画像に関してはフェイクかどうか注意してきた。今回のようなAIによる画像については説明が無ければ、現場で撮られた発災写真ではないと見破ることは難しい。

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