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2024年7月12日金曜日

米国テキサス州トループ近郊の石油生産施設で円筒タンク爆発・火災

 今回は、約2か月前の2024511日(土)、米国テキサス州スミス郡のトループ近郊にある石油生産施設で石油タンクが爆発し、火災となった事例を紹介します。

< 発災施設の概要 >

■ 発災があったのは、米国テキサス州Texasスミス郡SmithトループTroupの近郊にある石油生産施設である。

■ 事故があったのは、郡道4703号線沿いにある石油生産施設の石油タンクである。


 
<事故の状況および影響>

事故の発生

■ 2024511日(土)午後1時頃、石油タンクが爆発し、火災となった。

■ 発災に伴い、スミス郡第2地区消防隊などが出動した。対応したのは、第2地区消防隊の職業消防士6名、ボランティア型消防士6名、隊長1名、ニューサマーフィールド郡およびノー​​スチェロキー郡のボランティア型消防署の各消防隊である。

■ 消防隊によると、現場に到着したとき、石油タンクは完全に炎に包まれていたという。石油タンクは3基あり、そのうちの1基からは黒い煙が上がり、上からは炎が見えたという。

■ 消防隊の消火活動によって火災は制圧された。

■ ユーチューブでは、消防活動状況のニュース番組が投稿されている。

 YoutubeCrews respond to oil tank explosion south of Troup2024/05/13

被 害

■ 原油生産施設内の円筒タンク1基が焼損した。内液の油分が焼失した。

■ 負傷者は出なかった。

< 事故の原因 >

■ 必要に応じてスミス郡消防署が原因を調査するという。

< 対 応 >

■ 消防隊の消火活動によって火災は消えた。

■ 負傷者の報告はなかった。 

■ 消防隊は必要に応じてスミス郡消防署が原因を調査すると述べた。

補 足

■「米国テキサス州」Texasは、米国南部にあってメキシコ湾岸に面し、メキシコと国境を接する人口約3,050万人の州である。

「スミス郡」Smithは、テキサス州の東部にあり、人口約23万人の郡である。

「トループ」Troupは、正確にはスミス郡とチェロキー郡の2つの郡にまたがっており、人口は約2,000人の町である。

■「発災タンク」は、郡道4703号線沿いにある石油生産施設の円筒タンクである以外、詳細仕様はわからない。グーグルマップで調べると、郡道4703号線沿いには複数の石油生産施設と見られるタンク群があるが、被災写真にあるタンク設備の配置に似た施設があるのがわかった。発災タンクの直径は約3.5mで、高さを6mとすれば、容量は約58KLである。

 発災写真を見ると、タンク屋根が噴き飛んではいないようなので、激しい爆発ではなかったと思われる。ただ、側板の下段部によく分からない異状な部分が見える。側板塗装の汚れなのか、爆発・火災の要因に関係しているのか分からない。内液は、原油単体に近い油だったのか、水を含むものだったのか分からないが、石油生産施設の油専用のタンクではなさそうである。


備 考

 本情報はつぎのインターネット情報に基づいてまとめたものである。

    Kltv.com,  Crews respond to oil tank explosion south of Troup,  May  12,  2024

    Ketk.com, Oil tank explodes near Troup, firefighters respond,  May  11,  2024

    Cbs19.tv, Crews extinguish oil tanker fire near Troup,  May  11,  2024

    Yahoo.com, Oil tank explodes near Troup, firefighters respond,  May  12,  2024     


後 記: テキサス州の陸上原油生産施設は非常に数が多いところで、いつも思うのですが、タンク火災への消防活動が落ち着いており、必死さを感じません。今回の対応の主力はスミス郡第2地区消防隊で、隊長1名、職業消防士6名、ボランティア型消防士6名で、あと応援のボランティア型消防署の消防隊です。消防隊が出しているフェースブックを見ていると、消火活動のことはさらっと投稿していますし、あとは住民との交流などの情報を投稿しており、米国らしいおおらかさを感じます。陸上原油生産施設のひとつやふたつが火災になったところで取るに足らず、むきになって原因がどうの、未然防止がどうのと言っているのは、遠く離れた油田のない日本(の私)だけのように感じ、バカみたいですね。

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