(写真はAsahi.comから引用)
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< 発災施設の概要 >
■ 発災施設は、韓国ソウル近郊の京畿道(キョンギド)高陽市(コヤン・し)にある大韓送油管公社(Daehan
Oil Pipeline Corp.)の高陽石油貯蔵所である。石油貯蔵所には、14基の半地下式円筒タンクがあり、貯蔵容量は計77万KLである。
■ 事故があったのは、高陽石油貯蔵所にあるガソリン用の容量4,900KLの半地下式貯蔵タンクである。このタンクは直径28.4m、高さ8.5m、側壁は厚さ60cmのコンクリート製でコーンルーフ型の屋根がついている。事故当時、タンクには4,400KLのガソリンが入っていた。
高陽市にある大韓送油管公社の高陽石油貯蔵所付近
(写真はGoogleMapから引用)
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< 事故の状況および影響 >
事故の発生
■ 2018年10月7日(日)午前11時頃、貯蔵所にあるガソリン用の半地下式貯蔵タンクが爆発して火災を起こした。タンクから炎が上がり、黒い煙が空に昇った。
■ 発災に伴い、消防署の消防隊が現場へ出動した。
初期段階とみられる火災の状況
(写真はSlist.kr
から引用)
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■ 昼前には、一旦、火災の勢いが弱まった。しかし、正午頃、轟音とともに2回目の爆発が発生した。高さ30m以上の炎が立ち昇り、黒煙は現場から20kmほど離れたところからも見えた。驚いた住民が家を飛び出して避難したり、近隣の住民は不安を感じながら過ごした。事故の影響によって高陽市一帯で、一時、交通渋滞が発生した。
■ 大韓送油管公社は、火災発生後、自動泡消火設備を起動させ、1時間半の間、6,000リットルの泡消火薬剤の投入を試みたが、消火できなかった。
■ タンク火災の火勢が強まったことで、消防隊の消火作業は難航した。炎が激しく上がり、熱気と有毒ガスのため、消防士は100m以内に近づくのが難しかった。石油公社の備蓄運営チーム長によると、「石油自体でなく、熱によって気化した可燃性蒸気が燃え、この火がまた大規模な気化を起こす」といい、「石油火災は初期の消火に失敗すれば、火を消すのは難しい」と説明した。
(写真はNews.joins.comから引用)
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■ 山火事で使用する消防用ヘリコプター3機を使った水の散布が行われたが、火炎を鎮めるにはほとんど役に立たなかった。
防災ヘリコプターによる散水
(写真はUpi.comから引用)
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■ 消防隊は、爆発の危険性を考慮し、タンク上部に泡消火剤を投入する一方、タンク底部からタンク内のガソリンをパイプラインを通じて、隣のタンクに抜き出す作業を並行して進めた。消防当局の関係者によると、「京畿道内のすべての消火薬剤を動員し、民間と海軍の保有分も受けて消火に使った」という。
■ 10月7日(日)午後5時、大韓送油管公社の広報担当は、タンク内に残った油を抜き終わるまで火災が続く可能性があり、油の抜出しには7時間ほどかかる見込みだと発表した。
■ 午後8時、消防署は、タンクの油面が当初の8.4mから減少し、2.6mが残っていると発表した。大韓送油管公社は、「外部の専門家と消防の専門家の意見を総合した結果、午後11時頃前後で燃え尽きると見ている」と述べた。
■ 消防隊は、午後7時から油タンクに水を少しずつ注入し、残っている揮発油を上に浮かしながら燃焼させた。高陽市災害総合状況室の関係者は、「火がタンクの底部に近づけば、配管などを通じて火が隣のタンクに移るおそれがあり、水を注入して液面を上げて燃焼させ、最後に残った火に消火薬剤を一斉投入する」と説明した。
■ タンクは17時間にわたって炎上し、深夜12時過ぎに制圧下に入った。最終的に鎮火したのは、10月8日(月)午前4時といわれている。焼失した油の量は2,600KLとみられている。
■ 事故に伴うけが人は出なかった。
(写真はNocutnews.co.krから引用)
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(写真はM.kyeonggi.co.krから引用)
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(写真はM.kyeonggi.co.krから引用)
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被 害
■ 容量4,900KLの半地下式貯蔵タンクが損壊した。タンク内にあったガソリン約2,600KLが焼失した。被害額は43億ウォン(約4億3千万円)といわれている。
■ 事故に伴う負傷者は出なかった。
(写真はM.kyeonggi.co.krから引用)
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(写真はHeadtopics.comから引用)
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(写真はTtellerreport.comから引用)
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< 事故の原因 >
■ 発災場所近くの工事現場から外国労働者の飛ばしたランタン型熱気球が、500m先にあるタンク周辺の芝生に落下し、芝生に火が付いて18分後にタンクが爆発した。タンクの通気口から引火したとみられる。
< 対 応 >
■ 10月7日(日)の消火活動のため、消防隊員300人、消防車両111台、消防ヘリコプター3台が出動した。
■ 高陽市警察は、10月8日(月)の午後、国立科学捜査研究院、消防当局、韓国ガス安全公社、韓国電気安全庁との共同査察を行った。
■ 10月9日(火)、警察の捜査によって、発災場所近くのトンネル工事現場で働いていたスリランカ人の男性(27歳)の飛ばしたランタン型熱気球が、500m先にあるタンク周辺の芝生に落下したことが分かった。芝生に火が付いて18分後にタンクが爆発した。タンクの通気口から引火したとみられる。
事故の状況を図解で示す韓国のメディアの例
(写真はGoldlion.donga.comから引用)
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■ タンクには火災感知センサーが設置されておらず、大韓送油管公社は爆発まで火災の発生を知らなかったという。ランタン型熱気球は韓国の行事では欠かせない伝統的なミニ気球で、一部のコンビニなどでも販売されている。男性は、就労ビザで3年前に韓国に来て、近くのトンネル工事現場では今年3月から働くようになり、発破作業の補助を担当していたという。男性は工事現場のそばに石油貯蔵所があるということを知っていた。爆発物を扱う業務の特性上、月に1回の特別安全教育を受け、毎日の安全点検にも参加していたという。
■ スリランカ人の男性は警察の事情聴取に対し、「落ちていたランタン型熱気球を見つけ、休憩中に好奇心から火をつけた」と語った。ランタン型熱気球が石油貯蔵所の方向に飛んでいくとは思わなかったという。防犯カメラには、ランタン型熱気球が強風で石油貯油所の方向に飛んでいったため、男性が慌てて、その方向に走っていく様子が映っていた。ランタン型熱気球は、前日、石油貯蔵所から800m離れた小学校で飛ばされたもののひとつで、同校では保護者参加の行事でランタン型熱気球80個を飛ばしたという。大韓送油管公社は、「事故前日に周辺の学校で、ランタン型熱気球を飛ばす行事があったことは知らなかった」という。
監視カメラによる発災前の状況
①スリランカ人の男性 ②落下するランタン型熱気球 ③芝生への着火
(写真はEnglish.chosun.comから引用)
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ランタン型熱気球の例(上)および警察の記者会見(下)
(写真は上:Koreaherald.com、下:News.chosun.comから引用)
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■ 警察の調べで、原因がイベントなどで空に飛ばすランタン型熱気球だったことが判明したが、ずさんな安全管理に批判が殺到している。石油貯蔵所が現場の監視を怠ったとの指摘が出ている。事故当日は日曜日で、所内では4人が勤務していた。正門を警備する2人を除き、2人は制御室で防犯カメラを監視する担当だった。警察が公開した防犯カメラ映像には、芝生に引火して煙が出るのが映っているが、制御室の担当者は気づかなかったという。事故当時1人は制御室ではない別室にいたことが確認された。警察関係者は「当直勤務者の現場管理義務があるかどうか法的に検討している。職員に出頭を求め、捜査を進める」と説明した。石油タンク外部で火や煙が出た場合、それを感知する装置はなかった。
■ 警察は重失火容疑で男性の逮捕状を請求した。しかし、男性は「好奇心から飛ばしたが、貯蔵所の方向に飛んでいくとは思わなかった」と供述し、裁判所は逮捕を認めなかった。ランタン型熱気球は、前日、付近の小学校の行事で飛ばされたもので、男性は地面に落ちていたものを拾い、ライターで火をつけたという。警察が逮捕状請求の方針を示し続けたところ、ネット上で、「安全設備を備えていなかった大韓送油管公社が責任を持つべきだ」と逮捕に反対する書き込みが殺到した。野党も「問題はランタン型熱気球でなく、政府の安全管理システムだ」と批判し、警察は逮捕状の請求を断念した。
■ 韓国の中央日報は、10月10日(水)付けの社説で「天灯(ランタン型熱気球)一つで大火災になる韓国の安全システム」と題して、つぎのように論評した。
● 10月7日に発生した火災は、事故予防システムの問題を浮き彫りにした。昨日、警察署は付近のトンネル工事現場で働くスリランカ人男性を緊急で身柄を拘束した。男性は事故前日にランタン型熱気球が落ちているのを見つけ、当日、貯蔵所から約500m離れた山に登って火をつけて飛ばしたという。
● 警察が調べた結果、大韓送油管公社側は、事故当時、ガソリンタンク周囲の芝に火がついてから、爆発が起こるまでの18分間、火災が発生したことも知らなかったという。あきれるしかない。また43億ウォン(約4億3千万円)の被害を出した今回の事故現場のガソリンタンクの外壁には、火災感知センサーさえもなかったことが明らかになった。全国的にこうした石油貯蔵所は計8箇所(高陽・板橋・大田・天安・大邱・光州広域市・全州・原州)あるという。大韓送油管公社は、今回の事故をきっかけに、火災および安全事故予防対策を徹底的に補完する必要がある。
● 事故の直接的な要因はランタン型熱気球だったが、これは火災の前日、付近の小学校のキャンプ行事で飛ばしたランタン型熱気球80個のうちの一つだった。昨年12月に消防基本法が改正され、ランタン型熱気球などの小型熱気球を飛ばして、摘発されれば200万ウォン以下の罰金刑となる。しかし、米国・英国などは火災を防ぐために、ランタン型熱気球を法で禁止している。今回の事故で、韓国もランタン型熱気球を厳しく規制すべきだという声が出ているのもこのためだ。また、スリランカ人が事故直後すぐに消防当局に通報していれば、迅速な火災鎮圧が可能だったという指摘が出ている。韓国滞留外国人は200万人(労働者が140万人)を超えた。今からでも各事業場単位で外国人に韓国の実情に合う安全および文化教育を強化する必要がある。
■ 10月18日(木)、火災原因を調査している警察は、タンクの通気口の保守が行われておらず、火炎抑止が機能していなかったとみている。同種のタンクの通気口を見ると、火炎抑制網(フレームアレスター)が破れていたり、通気口の下端が固定されておらず、すき間が開いている状態だった。また、計器室に設置されていた監視用のCCTVは画面が25個あり、各画面は小さく、事故現場の芝生に火がついたことを容易に認識することは困難な状況だった。
(写真はTellerreport.comから引用)
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(写真はSankei.comから引用)
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(写真はKoreajoongangdaily.joins.comから引用)
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(写真はkoreatimes.co.krから引用)
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タンクの通気口 (右は拡大)
(写真は左:koreatimes.co.kr、右:hyundaiilbo.comから引用)
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韓国の京畿道の位置
(写真はKonest.comから引用)
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■ 韓国は、正式には大韓民国(だいかんみんこく)といい、朝鮮半島南部にある共和制国家で、人口5,100万人である。
「京畿道」(キョンギド)は、韓国の北西部にあり、軍事境界線(38度線)に近く、西は黄海に面する人口約1,200万人の行政区である。
「高陽市」 (コヤン・し)は、京畿道の中西部に位置する人口約100万人の市である。
■ 「大韓送油管公社」(Daehan
Oil Pipeline Corp.)は、1990年、政府・石油精製会社・航空会社の共同出資で設立された。2003年に民営化され、主な株主はSKイノベーション(持ち株比率41%)、GSカルテックス(28.6%)、産業通商資源部(9.7%)である。警備・監視業務は外部委託されていた。大韓送油管公社が管理する石油貯蔵所は、高陽のほか、板橋(パンギョ)・大田(テジョン)・天安(チョンアン)にもある。
大韓送油管公社のパイプラインと各支社
(写真はDopco.co.krから引用)
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■ 「発災タンク」は、ガソリン用の容量4,900KLの半地下式貯蔵タンクで、直径28.4m、高さ8.5m、側壁が厚さ60cmのコンクリート製で、コーンルーフ型の屋根がついている。グーグルマップで見ると、発災タンクの直径は約28.8mであり、報道されている直径は正しいとみられる。
日本の法律でいえば、タンク直径が34m未満であり、大容量泡放射砲を必要とせず、三点セット(放射能力3,000L/min)でよいことになる。しかし、必要泡放射量を7~10L/min/㎡とすれば、タンクの泡放射必要能力は4,500~6,300L/minとなる。これでは、大型化学消防車では対応できず、泡放射能力10,000L/min級の大容量泡放射砲が必要になる。
なお、半地下式タンクの事例としては、1973年に起こった「ニューヨークLNGタンク爆発事故」がある。地下タンクの事例としては、1992年に起こった「自衛隊覆土式地下石油タンクの大気開放時の火災」がある。
事故前の貯蔵タンク郡 (矢印が発災タンク)
(写真はGoogleMapから引用)
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所 感
■ 地下タンクの火災事例は少ないが、今回のような半地下式タンクの火災をブログで紹介するのは初めてである。液化石油ガス用でなく、ガソリン用貯蔵タンクというのも珍しい。今回の事例では、韓国の中央日報の社説で指摘されているようなランタン型熱気球の問題、外国人労働者の問題などを抱えた事故予防システムの問題である。
■ 一方、タンクに関する疑問や課題点はつぎのとおりである。
● なぜ、ガソリン用に半地下式にしたのか。(38度線に近いということで、耐テロ対策か)
● なぜ、浮き屋根式にしなかったか。
● 火災が継続して液面が低下することによって、コンクリート側壁が内部の鉄筋が見えるほど劣化してしまった。コンクリートの破片が液出口付近に堆積し、影響を与えた可能性は高い。
■ 消火戦術に関する疑問や課題点がつぎのとおりである。
● 全面火災のような事象では、自動泡消火設備は効果がなかった。
● 直径28.4mのタンクでは、大容量泡放射砲を必要としないレベルで、日本の三点セット(最低放水能力3,000L/min)級の消防車でよいはずであるが、消火できなかった。(発災写真を見ると、大型化学消防車が何台も出動している) 試算(補足参照)では、放射能力10,000L/min級の大容量泡放射砲が必要だったと思われる。
● 半地下式タンクのため、タンク高さが低く、防油堤もなく、消防車両にとって優位だと考えられるが、実際は火炎の熱が地上に伝わり、100m以内に近づくことができなかった。このため、大容量泡放射砲の放射距離から考えて、ガードしなければ、使えないと思われ、耐火服や散水などの対応措置をとる必要があると思われる。
備 考
本情報はつぎのインターネット情報に基づいてまとめたものである。
・Asahi.com, オイルタンク炎上17時間、原因はランタン 韓国, October
10, 2018
・Sankei.com, 原因は熱気球の落下 韓国の貯油タンク火災, October
9, 2018
・Editorial.x-winz.netSankei.com, 高陽揮発油タンク火災…「安全大韓民国」にまた警報, October
8, 2018
・Article.auone.jp, 乗用車6万台分の揮発油から火炎…韓国で貯油所火災, October
8, 2018
・Headlines.yahoo.co.jp, (朝鮮日報日本語版)
高陽オイルタンク火災、天灯の芝生引火に18分間だれも気づかず, October
10, 2018
・Firedirect.net, South
Korea – Oil Storage Tank Fire Put Out after 17 Hours, October
9, 2018
・Adaderana.lk , Sri
Lankan Arrested South Korea for Oil Storage Tank Fire, October
9, 2018
・Upi.com , South Korean police: Oil Tanker
Explosion Caused by Paper Lantern,
October 9, 2018
・Koreajoongangdaily.joins.com , Goyang Oil Tank Blows Up, Fire Rages for
Hours, October 8,
2018
・News.chosun.com, "송유관공사, 폭발까지 18분간 화재 몰랐다…외부
센서 없어"출처 , October
9, 2018
・Koreaherald.com, Fire at Oil Storage Tank Put Out Completely,
October 8, 2018
・Koreajoongangdaily.joins.com, Fire at Oil Storage Tank Put Out Completely,
October 8, 2018
・Tellerreport.com, Goyang Gasoline Tank Fire, Evolving Work
from 2 am, October 8,
2018
・Tellerreport.com, [Video] Goyang
City Gasoline Tank Large Fire ... 6 Hours Fireball, October
7, 2018
・English.chosun.com, Goyang Oil Tank Explosion Causes Massive
Fire, October 8,
2018
・English.chosun.com, Sky Lantern Blamed for Oil Tank Fire, October
10, 2018
・Koreabizwire.com, Massive Goyang
Fire May Have Been Caused by a Lantern,
October 9, 2018
・Theinvestor.co.kr,
Cause of Goyang Oil Tank Blaze Still Unknown, October
8, 2018
・Segye.com, 고양
송유관공사 휘발유탱크 폭발화재…오후 11시안팎 진화될 듯,
October 7, 2018
・News.kmib.co.kr , 경찰
“고양 저유소,
상시
화재 노출 돼있었다”, October 18,
2018
後 記: 今回の事例は、韓国でタンク火災があり、大きく報道されているという情報を戴いたことから調べ始めました。タンク事故情報にアンテナを張っているつもりですが、抜けることもあり、ありがたい助言でした。
実際に調べ始めると、近年、稀なほどメディアから多くの情報が出されていました。その背景には、異常な事故とともに驚くような原因にありますが、基本は韓国の情報公開がオープンであることだと思います。警察は判明したことをできるだけ公表しているように思います。市民の反応も速いですね。今回の事故では、スリランカ人男性の逮捕請求に対して疑問の声が多く出されました。裁判所がどのような判断をしたか分かりませんが、結果的には逮捕しませんでした。ポピュリズムになる恐れがあるという意見もあるでしょうが、自由さを感じます。「国境なき記者団」による「報道の自由度ランキング」で、韓国は2017年の63位から2018年は43位(満足できる状況)に上がっています。ちなみに、日本は67位(顕著な問題あり)で、1位はノルウェー(良好な状況)です。
一方、多くの情報が出されていますので、見るのに疲れるぐらいでした。韓国の中央日報などのメディアが日本語版を出しているのを初めて知りました。韓国内では、ハングル語版はもちろん、英字版が多数出ていますので、選択するのが大変でした。今回はグーグル検索でまず画像を選び、そこから本文を引き出して見ていくことにしました。それでも、見切れないくらいありました。
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