(写真はCBSnews.comから引用)
|
< 発災施設の概要 >
■ 発災施設は、米国カリフォルニア州サンタバーバラ郡にあるプレインズ・パイプライン社(Plains
Pipeline, LP)の原油パイプラインである。プレインズ・パイプライン社は米国のテキサス州ヒューストンを本拠地とする輸送企業のプレインズ・オール・アメリカン・パイプライン社(Plains
All American Pipeline, LP)の子会社である。
■ 発災したパイプラインは、プレインズ・ライン901(Plains Line
901)と呼ばれており、カリフォルニア州のラスフローリーズ・キャニオン(Las Flores Canyon)とガヴィオータ(Gaviota)間に敷設された直径24インチ、長さ10.6マイル(17km)の原油移送用パイプラインである。ラスフローリーズ・キャニオンにはエクソンモービル社の海洋油田からの原油受入れ用貯蔵タンク基地があり、ガヴィオータにはプレインズ社のポンプステーションがある。
■ プレインズ・ライン901の建設仕様はつぎのとおりである。
● 1987~1990年にかけて敷設された。
● 新日本製鉄製のX65グレード電縫鋼管(ERW鋼管)、肉厚は0.344インチ(8.7mm)である。
● パイプラインは、最高運転圧力1,025psi(0.70MPa)、常用運転圧力650psi(0.45MPa)である。破損する以前にプレインズ社から報告されている最近の配管圧力は700psi(0.48MPa)となっている。
● 当初の水圧試験は、1990年10月に、圧力1,719psi(1.18MPa)で8時間保持されている。
● パイプラインは被覆されており、運転温度は120°F(49℃)以下である。パイプラインの円周溶接部にはシュリンク・ラップ・スリーブが施されている。
■ プレインズ社によると、プレインズ・ライン901は地下埋設のオイル・パイプラインで、最大流量2,000バレル/時(318
KL/h)の能力を有し、通常、1,300バレル/時(207 KL/h )で送油している。
■ プレインズ・ライン901は、2015年5月5日にパイプライン内部検査装置スマート‐ピグ(Smart
Pigs)によるライン全線検査が行なわれていた。 しかし、プレインズ社は検査実施者による分析結果をまだ受け取っていなかった。
■ これまでのライン全線検査は、2007年6月と2012年7月に実施されている。要確認と判定されたのは、2007年に11箇所、2012年に34箇所だった。掘削して点検した結果、パイプラインの円周溶接部近くに点在する外面腐食によるものがほとんどだった。
パイプラインの敷設場所付近 (写真はグーグルマップから引用)
|
< 事故の状況および影響 >
事故の発生
■ 2015年5月19日(火)午後1時30分頃、プレインズ・ライン901パイプラインが、カリフォルニア州サンタバーバラ郡ゴリータ(Goleta)近くのマイルポイント4付近で漏洩した。
■ 発災箇所はカリフォルニアのパシフィック・コースト・ハイウェイの北側で、漏洩した原油が雨水排水の暗渠(カルバート)に流入し、最終的に太平洋の海へ流れ出てしまった。
■ 事業者は、19日午後1時30分頃、パイプラインに漏洩が起ったと判断した。その後、国家緊急時対応センター(NRC)に報告があったのは、午後2時56分だった。その時、事業者から報告された原油の推定漏洩量は500バレル(80KL)だったが、この時点では推測するための情報が限られていた。
■ 漏洩が起ったと判断する前、プレインズ・ライン901のコントローラが運転圧力の異常を示したので、午前11時30分頃にパイプラインを停め、孤立操作を行なった。そして、フィールド担当者に現場を調査するよう指示が出された。
■ 一方、国家緊急時対応センターには、午後12時43分、リフュージオ・ステート・ビーチに出所不明の油が流れているというサンタバーバラからの緊急連絡がはいっていた。
■ 漏洩はカリフォルニアのパシフィック・コースト・ハイウェイの北側で起こり、油は雨水排水の暗渠を通じて南側に約1/4マイル(400m)流れ、リフュージオ・ステート・ビーチに至り、太平洋に流出していた。流れ出た油は付近の海岸数マイル(8~10km)にわたって広がった。
■ 5月20日(水)午後、統合指揮センター(Unified
Command Center)は、漏洩した原油量が1,700~2,500バレル(270~400KL)とみられると発表した。
■ 油の海上流出に伴い、リフュージオ・ステート・ビーチとキャンプ場が閉鎖された。発災場所の位置から環境汚染の影響が及ぶところは、ベル・キャニオン、テコローテ・キャニオン、ガヴィオータ市、コール・オイル・ポイント・レザーブなどとみられていた。
■ 5月22日(金)、漏洩した原油の量は2,500バレル(400KL)で、海上に流出した油は500バレル(80KL)とみられるとメディアは報じた。また、刺激性のある真っ黒い油で汚染されたビーチは長さ15kmになったと報じている。
■ 当局によると、5月22日時点におけるクリーンアップと環境被害の状況はつぎのとおりである。
● 海上から回収した油混じりの水:10,000ガロン(38
KL)
● ビーチから撤去した油付着の石:91
ft3(2.5 m3)、油混じりの砂:800
ft3(23 m3)
● 汚染の影響を受けた地域:アロヨ・ホンド・ビーチ~リフュージオ・ステート・ビーチ海域:9.5平方マイル(25 km2)、海岸線:8.7マイル(14 km)
■ 環境汚染の広がりによって、地域に12,000人以上の雇用と年間12億ドル(1,400億円)の観光経済に大きな影響を及ぼすことが予想される。
■ 環境保護団体は、今回の油流出事故が原油開発を続けることへの警告であると言明した。環境保護団体は、特にサンタバーバラ郡における新たな原油開発プロジェクトを断念するよう州および連邦の政治家に促している。そして、再生可能エネルギーを取り入れることによって、ポスト石油時代の到来を告げようと住民へ呼びかけている。
発災場所 (写真はWikimedia.or
から引用)
|
被 害
■ 事故に伴う負傷者は無かった。
■ カリフォルニア海岸線には、ラッコ、クジラ、アシカ、アザラシなどの哺乳動物のほか、ペリカンなどの野生鳥類の生息地域であり、生態系への影響が懸念されている。
■ 6月5日(金)時点における野生生物の被害状況はつぎのとおりである。
● 死んだ鳥類:136羽、 捕獲してリハビリ中の鳥類:58羽
● 死んだ哺乳動物:67頭、 影響を受けた哺乳動物:43頭
(写真はDianawedneday.comから引用) (写真はEsa.org
から引用)
|
(写真はNewsweek.comから引用) (写真はPostsocialshares.comから引用)
|
< 事故の原因 >
■ 漏洩の原因は調査中である。
■ プレインズ・ライン901には、高性能漏洩検知・自動緊急停止システムがついていなかったため、大量漏洩に至った要因があると指摘されている。
(プレインズ社は自動緊急停止システムを装備していなかった理由について、バルブの緊急遮断によってパイプラインに最高使用圧力を超えるような異常昇圧がかかることを懸念したためと反論している)
=現在判明している事項=
■ 2015年5月5日に実施されたプレインズ・ライン901パイプラインの内部検査結果の一部が判明し、6月3日(水)、米国運輸省パイプライン・危険物質安全局(PHMSA)から公表された。
● ライン901の検査は4つの範囲に分けられ、そのうち3つのエリアについて検査の結果が出た。
● 検査結果、広範囲に外部腐食が認められた。特にパイプ底を中心にした四分円部で顕著だった。
● 各エリアにおける最も深いメタルロス(金属損失)は、オリジナル肉厚の54~74%の範囲だった。
● 異常値の部位は円周溶接付近に限定されておらず、パイプの長手方向に沿ったところでも確認された。
■ プレインズ・ライン901パイプラインは、つぎのように激しい外面腐食を受けていた。
● 5月19日破損したパイプのエリアでは、メタルロスがオリジナル肉厚の約45%だったと、プレインズ社は米国運輸省に報告している。
● 米国運輸省の検査官によると、破損パイプ部分の現物点検においてパイプ本体に全面外面腐食がみられたという。
● 破損箇所の破裂形状は、長さ約6インチ(150mm)の長手方向に開口しており、場所はパイプ底を中心にした四分円部であった。現地における第三者の材料専門家によると、破損部の肉厚は腐食によって1/16インチ(1.58
mm)に減肉していたと推定している。この減肉度は、最近の内部検査によって分析された45%のメタルロスよりもかなり大きい値である。
● 米国運輸省の検査担当官は、破損部近くのエリアに、外面腐食による3箇所の補修箇所を確認した。この補修は2012年の内部検査後に実施されたものである。
■ プレインズ・ライン901には、外部腐食対策として外部電源方式の電気防食(陰極防食)システムが使用されている。破損後、米国運輸省の検査官は、破損部周辺および5月22日までに掘削された要確認の3箇所についてプレインズ社で実施された電位測定(CPレベル)に立会した。電位測定結果では、基準内で良好な状態とみられた。このレベルであれば、外部腐食は予想できないと思われた。
< 対 応 >
■ 米国運輸省はパイプライン・危険物質安全局の担当官を現場へ派遣して、パイプラインからの漏洩原因の調査に入った。また、現場で統合指揮センターを設置し、米国沿岸警備隊とともに海上流出油の対応の調整を実施し始めた。
■ 海上流出油の対応のため、州や連邦政府の関係機関が現場へ出動したが、米国運輸省および米国沿岸警備隊のほか、米国環境保護庁、カリフォルニア州緊急事態対応サンタバーバラ郡事務所、地元消防署などである。
■ プレインズ社およびエクソンモービル社から委託された民間の油回収会社も作業を始めた。プレインズ社は、クリーンアップに積極的な取組姿勢をみせているほか、連邦政府および州当局とともに記者会見に同席している。
■ カリフォルニア州ブラウン知事は、5月20日(水)、非常事態の宣言を出した。ブラウン知事は、「この非常事態宣言は煩雑な手続きを取り除き、州政府がすべての利用可能な人的・物的資源を迅速に動員できるようにするものです。私たちはカリフォルニアの海岸を守るため、あらゆる必要と思われることを行います」と述べている。
■ サンタクルーズにあるカリフォルニア州漁業野生生物局の職員2名がサンタバーバラの現場へ入った。カリフォルニア州漁業野生生物局では、油で汚染された野生動物の受入れを始めた。
■ 米国運輸省は、5月21日(木)プレインズ社に対して業務改善指示書を出した。指示内容は、当該パイプラインの一時停止、ライン中の油の回収とパージ、ラインの再評価、ラインの各種検査、破損原因の調査、改善計画などである。
■ 事故から4日目の5月22日(金)、米国沿岸警備隊ジェニファー・ウィリアムズ大尉によると、海上に浮遊する油の回収は比較的うまく運んでいるが、発災場所であるパシフィック・コースト・ハイウェイ近くの海岸線、ビーチ、崖など陸地部のクリーンアップは難儀しているという。ウィリアムズ大尉は、終わるまでに数か月かかるだろうという。
■ 発災から17日経った6月5日(金)時点における流出油対応の状況は、つぎのとおりである。
● 使用オイルフェンス:7,080フィート(6,370m)
うち海上部:6,000フィート(5,400m)、海岸線近傍部:1,080フィート(970m)
● 使用機材:スキマー17台、バキューム車3台、重機6台、ヘリコプター2機
● 動 員:統合指揮センター124名、
SCAT班(海岸線クリーンアップ評価技術チーム)4班(3~4名/班)、現場の作業者1,287名
● 油の回収: 油混じりの水;14,387ガロン(544
m3)、油付着の植生;645 ft3(18 m3 )、油付着の砂;630 ft3 (17 m3 )、油付着の土;3,840 ft3 (108 m3 )、油の塊;270 ft3 (8 m3 )
■ サンタバーバラにおける油流出事故は初めてではない。1969年1月に起った油流出事故は国内最悪のオフショア原油災害だった。サマーランド近くの海岸から約5マイル(8km)沖にあるユニオン・オイルの掘削リグから約300万ガロン(11,300
KL)の原油が流出した。海上フロアでパイプがクラックによって割れ、流出した油によって数千の海鳥や数えきれないほどの魚が死んだ。
1969年の事故は、州および連邦政府に新しい環境関係の法律を制定するきっかけになった。この事故に比べると、今回の油流出事故は小さいといえるが、州知事が非常事態宣言を出すほど深刻な事故である。
(写真はCBSnews.comから引用)
|
(写真はFacebook.comから引用)
|
(写真はDw.deから引用)
|
(写真はDvidshub.netから引用) (写真はIndependent.comから引用)
|
(写真はVcstar.com
から引用)
|
補 足
■ 「カリフォルニア州」は、米国西部に位置し、太平洋岸の州で、人口約3,880万人である。州都はサクラメントである。
「サンタバーバラ郡」は、カリフォルニア州南部に位置し、人口約43万人の郡である。郡庁所在地が「サンタバーバラ」で、人口約9万人の都市である。「ゴリータ」は、カリフォルニア州サンタバーバラ郡の南部に位置する都市で、人口約3万人である。
■ 「プレインズ・オール・アメリカン・パイプライン社(Plains
All American Pipeline, LP)は、1998年に設立され、石油・天然ガスのパイプラインによる輸送および貯蔵業務を行なう石油会社である。テキサス州ヒューストンに本社があり、総延長25,000kmのパイプラインと貯蔵能力590万KLの貯蔵施設を有する。
同社のウェブサイトには、「Plains
Line 901 Incident Newsroom」を設けて今回の事故に関する同社の動きや声明を掲載しているほか、統合指揮センターの油流出対応の状況をまとめた「Refugio
Response Joint Information Center」とリンクさせ、日々の状況を読むことができる。
スマート・ピグの例
(写真はSmartpigs.netから引用)
|
■ 「スマート‐ピグ」(Smart Pigs)とは、パイプライン用の内部非破壊検査装置をいう。検査は超音波探傷法や漏洩磁束法などが用いられ、位置データとともに検査結果を解析する。探傷装置部は内部流体で走行させるので、長距離パイプラインを空にしなくてもオンラインで検査ができる。ピグ(ぶた)という名前で呼ばれているのは、装置がパイプライン内を走る時のきしみ音からきたといわれている。
■ 「SCAT」(Shoreline Cleanup and Assessment
Technique: 海岸線クリーンアップ評価技術)とは、油流出の影響を受けた海岸線の調査を実行するためにつくられた総合的で且つシンプルな方法である。SCATは体系的な方法で、海岸線の油の状態に関するデータを収集するために標準化した用語を使用し、海岸線浄化のための意思決定をサポートする。
SCATは流出油対応の一部を担うもので、クリーンアップ作業を効率的に速めることができる。SCATはつぎの8つのステップを踏む。
① 予備調査(偵察調査)の実施
② 海岸線の区分
③ 班編成および海岸線調査の実施
④ クリーンアップのガイドラインおよび終了点(エンドポイント)の策定
⑤ 浄化計画班へのレポートと状況図の提出
⑥ クリーンアップの有効性の監察
⑦ クリーンアップ検査の実施
⑧ クリーンアップ活動の最終評価の実施
SCAT班(SCAT Team)のメンバーには、海岸線クリーンアップ評価の技術、方法、用語について訓練された人を選ぶ。
SCAT班は、エリア担当の監督者との調整を行なうが、直接のクリーンアップ作業を行なうことはない。SCAT班は、調査した結果を記載様式やスケッチ(図)にまとめ、クリーンアップの現況について提言を行なう。クリーンアップの条件が変更されれば、
SCAT班はガイドラインの見直しを行い、クリーンアップの有効性を検証していく。
SCATによる6月2日時点の海岸線の油状況 (写真はRefugioresponse.com
から引用)
|
SCATの記載様式とスケッチの例
(写真はRefugioresponse.comから引用)
|
所 感
■ パイプライン破裂の原因は調査中であるが、現在判明している事実によると、外面腐食による減肉だとみられる。当初、使用パイプが電縫鋼管ということで、
2013年7月米国アーカンソー州で起った「米国エクソンモービル社ペガサスパイプラインの油流出事故の原因」と同様、製造時の欠陥、すなわち電縫鋼管の溶接部のフッククラックによるものではないかと思ったが、今回は腐食が原因と思われる。
外部電源方式の電気防食が施工され、破損後の電位測定結果では、基準内で良好な状態だったという。日常の電気防食装置の管理が悪かったのか、または別な要因があったのか、今後の調査が注目される。
■ 海上油流出の影響範囲は、当初の見込みよりかなり広い地域に及んでいる。初期のオイルフェンスによる囲い込みが十分でなかったことと、潮流と潮の満ち引きで広がったものと思われる。SCATの資料によると、微かでも影響がみられる海岸線は130km超である。クリーンアップ作業は当初200~300人ほどの動員だったが、現在は現場作業だけで毎日1,000人を超えている。海上へ流出した油回収はいかに多くの人員資機材を投入しなければならないかわかる。
■ 日本の海上流出油の対応計画については、海上保安庁がまとめた「排出油等防除計画」がある。海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律に基づき、全国沿岸部を16海域に分けて作成されたものであるが、本編と資料編に分けられ、潮流の影響予測などのデータ類を含めてよくまとめられている。
今回の事例で興味をもったのは、SCAT(海岸線クリーンアップ評価技術)とSCAT班の編成と活動である。クリーンアップ状況を記載様式とスケッチでまとめるというのは、米国らしい合理的な方法である。実際の油流出対応では、油ゲル化剤や油処理剤の使用是非など難しい判断を求められることがある。
このSCATのメンバーは専門的な訓練を受けた人を人選するようになっている。
これらの点は参考になろう。
備 考
本情報はつぎのインターネット情報に基づいてまとめたものである。
・Seaotter.jimdo.com,
カリフォルニア州サンタバーバラの原油流出事故, May 21, 2015
・Huffingfonpost.jp, カリフォルニア州でパイプライン破裂、原油流出で海洋生物の生態系に影響も,
May 22, 2015
・Asahi.com, 米で原油流出40万リットル流出,
May 23, 2015
・CNN.com, Santa Barbara Oil Spill: Authorities,
Environmentalists Step up Response, May 23, 2015
・TheGuardian.com,
California Oil Spill Company Slightly Downgrades Size of
Pipeline Leak, May 23, 2015
・Treehugger.com, Pipeline that Spilled 105,000 Gallons of Oil
in California Was Only One in County without ‘Auto Shut-off’, May 23, 2015
・Usnews.com,
Ruptured California Pipeline May Be Removed by Tuesday; Possible Size of
Oil, May 23, 2015
・News.yohoo.com,
Federal Government Orders Pipeline Company to Clean California Oil
Spill, May 28, 2015
・Phmsa.dot.gov,
PHMSA Statement Regarding the Crude Oil Pipeline Release in Santa
Barbara County, California, May 20,
2015
・Phmsa.dot.gov,
Corrective Action Order, May
21, 2015
・Phmsa.dot.gov,
Amendment No.1 to the Corrective Action Order, June 03,
2015
・Phmsa.dot.gov,
Shoreline Cleanup and Assessment Technique(SCAT) Fact Sheet
・Refugioresponse.com,
Refugio Response Snapshot: June 5,
2015
後 記: 今回の事故については、日本のメディアも報じたように、情報がたくさんありました。その意味では情報過多でした。しかし、大半は油流出による環境汚染に関するもので、このブログで知りたいパイプラインの破損(原因を含む)に関わる情報はほとんどありませんでした。
ところが、 2013年7月の米国アーカンソー州で起ったエクソンモービル社ペガサスパイプラインの油流出事故のときには、情報の公表に消極的だった運輸省パイプライン・危険物質安全局が、今回はいち早く、発災パイプラインに関するデータや検査結果をインターネットで公表していました。今回、州知事による非常事態宣言が出されたためか、前回が世界No.1企業であるエクソンモービルだったためかわかりませんが、情報公開に積極的だったことは、ブログのまとめに大いに役立ちました。
0 件のコメント:
コメントを投稿