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2026年7月17日金曜日

米国オクラホマ州で石油生産の関連施設で落雷によるタンク火災

  今回は、米国オクラホマ州ポタワトミー郡にある石油生産の関連施設において落雷によってタンク火災が起きた事例を紹介します。

< 発災施設の概要 >

■ 発災があったのは、米国オクラホマ州(Oklahoma)ポタワトミー郡(Pottawatomie )にある石油生産の関連施設である。

■ 事故があったのは、草原地帯にある石油生産の関連施設のタンク群である。

<事故の状況および影響>

事故の発生

■ 2026623日(火)、ポタワトミー郡にある石油生産の関連施設内でタンクが火災となった。

■ 火災は隣接タンクにも延焼し、石油生産の関連施設にあるタンク群が火災になった。

■ 発災にともない、消防隊が出動した。

■ 事故にともなう負傷者は出ていない。

■ 火災の原因は落雷によるものとみられる。

■ 現場近くを通る車の運転手は、その地域で交通渋滞が予想されるため、迂回路を計画しておくのがよい。

■ ユーチューブでは、火災のニュースを伝える動画が投稿されている。

 YoutubeUPDATE: Fire crews respond to tank fire in Pottawatomie County struck by lightning2026/7/26

被 害

■ 石油生産の関連施設にあった油タンク2基が屋根が外れるほど激しい火災で損壊した。そのほかのタンク6基も被災程度は異なるが、損傷した。

■ 油タンク2基に入っていた油が焼失した。

■ 負傷者は出なかった。 

< 事故の原因 >

■ 事故原因は落雷によるとみられる。

< 対 応 >

■ 火災は消防隊によって消火された。

補 足

■「オクラホマ州」(Oklahoma)は、米国中南部に位置し、隣接するテキサス州の北にあるパンハンドル(取っ手つきフライパン)の形をした州である。日本の約半分ほどの面積の土地に約396万人しか住んでいないので、人口密度は低く、ゆったりしている。オクラホマには山がほとんどなく、見渡す限り、地平線である。オクラホマシティとタルサという二大都市から少し離れれば、草原が延々と続き、ほとんどは牛がのんびり歩く農場か、オイルやガスを掘削する油田・ガス田である。大陸性気候のオクラホマ州では、天気が急激に変わる。35月頃は通り道にある家々をまるごと吹き飛ばしてしまうほどの強力なトルネード(竜巻)が発生する。

「ポタワトミー郡」(Pottawatomie )は、オクラホマ州の中央部に位置し、人口約72,000人の市である。

■「発災タンク」は、種類や大きさなどの仕様が報じられていない。被災写真はドローンで撮影された映像が流されているので、円筒型タンクであることが分かる。グーグルマップで調べても、発災場所がわかるような情報がなく、特定できなかった。

 円筒型タンクは8基あり、そのうち2基はタンク屋根が外れて火災になっている。過去の事例から推測すると、事故にあった石油生産の関連施設は塩水処理施設とみられる。火災になった油タンクは鋼製であり、そのほかのタンクが塩水タンクで、通常、グラスファイバー製を使われることがあるが、発災施設では鋼製タンクである。タンク屋根が遠くに飛んでいるので、落雷時に爆発してタンク屋根が外れて噴き飛んだものとみられる。過去の事例から円筒タンクの直径を34mで、高さを56mと仮定すれば、容量は3575KLとなる。

 オクラホマ州における石油生産の関連施設の火災について本ブログで紹介したのは、つぎのとおりである、

 ●20245月、「米国オクラホマ州で竜巻警報の中、落雷によるタンクが爆発・火災」

 ●20243月、「米国オクラホマ州の石油生産施設で相次いで落雷よるタンク火災」

 ●20255月、「米国オクラホマ州の塩水処理施設で落雷によるタンク火災」

 ●202512月、「米国オクラホマ州の石油生産関連の施設でタンク設備が爆発・火災」

 なお、塩水処理施設の一般的なプロセスフローは、つぎのとおりである。

所 感 

■ 今回の事例の原因は落雷と報じられている。オクラホマ州は竜巻や落雷の多い州であり、過去に紹介した石油生産関連施設の4件のタンク火災事故のうち、3件は原因が落雷によるものである。

■ 消火戦略には積極的戦略・防御的戦略・不介入戦略の3つがあるが、どの戦略をとったかは報じられていない。被災写真を見ると、タンク火災だけでなく、流出した油による堤内火災や地上火災になっており、火災状況が激しいときは積極的戦略をとっていないと思われる。おそらく不介入戦略をとったと思われる。しかし、鎮火後の施設を見ると、消火泡が見られるので、火災の途中で積極的戦略をとり、泡消火活動をとったとみられる。FRP製タンクを使用している塩水処理施設では、不介入戦略をとるが、本施設では鋼製のタンク群であり、積極的戦略をとり、延焼の拡大を避けたものとみられる。


備 考

 本情報はつぎのインターネット情報に基づいてまとめたものである。

     Kfor.com, UPDATE: Fire crews respond to tank fire in Pottawatomie County struck by lightning, June  24, 2026

     Yahoo.com, UPDATE: Fire crews respond to tank fire in Pottawatomie County struck by lightning, June 25, 2026


後 記: 本事故はドローン(またはヘリコプター)による上空からの映像があるので、火災の状況を理解することができました。また、取材による情報を報じたのは映像を流した1社だけです。オクラホマ州のタンク火災事故だけを見ても、以前と比べると、内容が薄くなっています。今回の事故を見ても、タンクの仕様は勿論、事業者名も報じられていません。もともと石油生産の関連施設に関しては記事が少なくなっていましたが、特に、最近、この種の事故報道をメディアはやらなくなったと感じています。米国・イスラエルーイラン戦争で忙しくなった(?)のか、米国の事故に対する感度や感性が鈍くなったように思います。オクラホマ州だけでなく、テキサス州などでも石油生産の関連施設のタンク火災事故を意図的に報じていないのではないでしょうか。

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