今回は、2026年3月14日(土)、アラブ首長国連邦(UAE)のシャルジャ首長国のシャルジャ市にある工業地区の石油貯蔵タンクが火災になった事例を紹介します。
< 発災施設の概要 >
■ 発災があったのは、アラブ首長国連邦(United Arab Emirates;UAE)シャルジャ首長国(Sharjah)のシャルジャ市アル・サジャア工業地区(Al Sajaa)にある石油貯蔵施設である。
■ 事故があったのは、アル・サジャア工業地区の石油貯蔵タンクである。
<事故の状況および影響>
事故の発生
■ 2026年3月14日(土)午後9時頃、アル・サジャア工業地区にある石油貯蔵タンクを含む施設で火災が発生した。火災はタンクの一つから発生し、炎が燃え広がった。
■ 首長国の民間防衛当局によると、この事故は1基のタンクの漏洩が要因だった。
■ 消防隊は午後9時頃に通報を受け、直ちに現場に駆けつけ、定められた手順に従って消火活動と冷却作業を開始した。可燃性の高い石油系物質の取扱いに関する手順と基準に従った。
■ 現場報告によると、消防隊が記録的な速さで対応し、火災がタンクや隣接する倉庫に延焼するのを防いだ。
■ 事故にともなう死傷者はいなかった。
■ ユーチューブでは、石油タンクの火災のニュースを伝える動画が投稿されているが、文字のみで画像はない。
●Youtube、「 الشارقة: السيطرة على حريق بمنشأة صهاريج بترولية في الصجعة ...」(2026/03/14)
被 害
■ 石油タンクが火災で損傷した。
■ 死傷者はいなかった。
< 事故の原因 >
■ 発災要因はタンク1基からの漏洩である。漏洩の部位や原因はわからない。
< 対 応 >
■ 消防隊は、発生した火災を鎮火した。
■ 当局によると、消防隊は現場に留まり、封じ込め措置を継続した。
■ 専門機関が事件の原因究明のための調査を開始する予定である。
補 足
■「アラブ首長国連邦」(アラブしゅちょうこくれんぽう、 United
Arab Emirates:UAE は、中東に位置し、7つの首長国からなる連邦制国家で、人口は約11,000万人である。首都はアブダビ市で、公用語はアラビア語である。アラブ首長国連邦はアラビア半島のペルシャ湾南岸でオマーン湾西岸にあり、対岸のイランと向かい合う。東部ではオマーンと、南部および西部ではサウジアラビアと陸上国境を接する。カタールとは国境を接していないが、カタールとの間のサウジアラビアの一部地域の領有権をめぐる論争が発生している。
「シャルジャ首長国」 (Sharjah) は、アラブ首長国連邦の7つある首長国のひとつで、人口約180万人の国である。
「シャルジャ市」は、ペルシャ湾に臨み、シャルジャ首長国の首都で人口約80万人の市である。アラブ首長国連邦ではドバイ、アブダビ市に次ぐ第3の都市である。
■「発災タンク」は、アル・サジャア工業地区にある石油貯蔵タンクという記事だけで、タンクの大きさなどは報じられていない。アル・サジャアをグーグルマップで調べると、小型のタンクは見られるが、いわゆる石油貯蔵所(油槽所)というような規模の大きい石油タンク群ではないとみられる。アル・サジャアにある石油貯蔵タンクの一例を示す。
所 感
■ 最近、米国・イスラエルーイランの戦争で中東の石油施設が攻撃対象になっているが、シャルジャ首長国の石油貯蔵タンクが漏洩によって火災になったというメディア情報を知った。シャルジャ首長国はどこにあるのか疑問になり、調べることとした。
結果はブログで書いたとおりで、事故内容の詳細は分からなかったし、被災写真も無かった。。これが米国・イスラエルーイラン戦争で中東諸国が巻き込まれている影響の所為なのか、アラブ首長国連邦の国情なのかどうか分からない。
備 考
本情報はつぎのインターネット情報に基づいてまとめたものである。
・Timesofindia.indiatimes.com, Another fire hits Gulf energy
infrastructure: Sharjah petroleum storage blaze ignites security feas amid Iran
vs US-Israel war, March 15, 2026
・Khaleejtimes.com, استجابة سريعة تخمد حريقاً في “صناعية الصجعة”
بالشارقة, March 15, 2026
・Ajel.sa, حكومة الشارقة بالإمارات تسيطر على حريق في منشأة تحتوي على خزانات بترولية, March 15, 2026
・Arabic.rt.com, اندلاع حريق في منشأة تخزين نفط في الشارقة بالإمارات, March 14, 2026
・Alqudsalarabi.co.uk, مسؤولون: حريق عرضي في منشأة تخزين نفط في الشارقة بالإمارات, March 14, 2026
・Royanews.tv, دفاع مدني الشارقة يسيطر على حريق في منشأة لصهاريج البترول بمنطقة الصجعة, March 15, 2026
後 記: 先週、後記で“イランの事故報道については以前から疲れる内容が少なくなく、今回のイランの報道記事は比べ物にならないほど内容のはっきりしないものでした”
と書きましたが、もっと内容の薄い報道記事がありました。紹介しようと思ったのは、シャルジャ首長国がどこにあるのかということです。というより、私自身、どこにあるのか分からなかったので、調べてみることにしたのがきっかけです。今回の事例はメディアの取材にとって午後9時という時間帯も悪かったですね。 しかし、アラブ首長国連邦は「報道の自由度ランキング2025年版」で180か国中164位ですからもともと報道に関して自由度はなかったようです。一方、近年、各地で戦争や争いが増えてきて、報道の自由度が低下してきているのは憂うべきことですね。






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