このブログを検索

2012年3月17日土曜日

東ソー塩ビモノマーの爆発事故(2011年)の原因

今回は、2011年11月13日、東ソー南陽事業所の塩ビモノマー製造設備で、枕タンクへ抜き出し中に起きた爆発・火災事故の原因について紹介します。東ソーでは第三者を入れた事故調査対策委員会を設立して原因調査の検討を行なっていましたが、2012年3月8日に原因調査結果を発表しています。当日は報道関係者への記者会見が行われ、翌日、新聞等で調査結果の内容が記事になっています。
なお、東ソー塩ビモノマー製造設備の爆発事故(2011年)の状況については、本ブログの2011年 11月分に掲載しています。

後記; プロセスプラントでは、定常状態のときには安定しており、運転を調整することはほとんどないといえます。しかし、一旦運転が乱れたり、非定常状態では、調整に時間がかかります。東ソーの事故では発災前に温度や圧力が変動し、多くのアラームが鳴っていたそうです。この塩ビモノマー製造設備はオペレーターとしてなかなか難しい装置にように思います。
 現在は制御システムの高度化が進み、オペレーターの負担を減らすような改善が可能になっています。原因調査結果のように後から分かってみると、いろいろなことが言えますが、事故前のオペレーション状況を理解し、オペレーターの洞察力や判断力に過度に頼ることなく、改善されることを期待しながら、事故原因の情報を見ていました。

0 件のコメント:

コメントを投稿