2020年4月17日金曜日

沖縄の米軍普天間飛行場から泡消火剤が市内に大量流出

 今回は、2020年4月10日(金)、沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場内にある格納庫で消火システムが作動して泡消火剤が放出され、基地外へ大量流出した事故を紹介します。
(写真は、左; okinawatimes.co.jp右; Mainichi.jpから引用)
< 発災施設の概要 >
■ 事故があったのは、沖縄県宜野湾市(ぎのわん・し)の米軍普天間飛行場内にある格納庫である。
     普天間飛行場付近 (写真はGoogleMapから引用)
< 事故の状況および影響 >
事故の発生
■ 2020年4月10日(金)午後4時40分頃、普天間飛行場内の格納庫の消火システムが作動して泡消火剤が放出され、基地外へ流出した。

トックリキワタの綿
(写真はAmiyakominichi.comから引用)
■ 泡消火剤は、普天間飛行場から宜野湾市真栄原(まえはら)側へ延びる雨水排水用の水路を通じて漏れた。水路の水は下水処理されず、比屋良川(ひやらがわ)を通って牧港湾(まきみなと・わん)につながっている。水路の隣にある第2さつき認定こども園では、同日午後5時頃、園児たちが「トックリキワタの綿が飛んでいる」と騒ぎ、泡に気付いた。園長は触れないよう指示し、園児約130人を保育室内に集めた。側溝からは薄いカルキ臭がしたが、体の不調を訴える園児や職員はいなかったという。

■ 宜野湾市には同日午後5時30分頃、米軍から連絡があった。米軍は沖縄防衛局に対し泡消火剤は有害な有機フッ素化合物の一種であるPFOS(ピーホス)と呼ばれるペルフルオロ・オクタン・スルホン酸を含んでいると説明したが、漏れた量や場所、原因は明らかにしていなかった。

■ 沖縄防衛局は同日、事故現場に職員を派遣し、原因究明と再発防止策の徹底を米軍へ申し入れたという。宜野湾市は、沖縄防衛局、外務省沖縄事務所、沖縄県に対し、泡消火剤を早急に回収することと事故原因の究明を申し入れた。一方、沖縄県はメディアからの問い合わせを受けて沖縄防衛局に事実関係を照会し、午後6時過ぎに事故を把握した。

■ 発生から一夜明けた4月11日(土)、宜野湾市嘉数(かかず)と大謝名(おおじゃな)の間を流れる宇地泊川(うちどまり・がわ)で大量の泡消火剤が確認された。消火剤の泡は風にあおられ、川周辺の公道や住宅街に拡散した。市消防本部が川で除去作業に当たったが、量が多すぎたため断念した。米軍は飛行場外の除去作業をせず、大量の消火剤が除去されないまま放置されている。夕方になって河川を見に来た近くの40代女性は、「きょうはお天気だったけど、こわくて洗濯物を干すのはやめた。まだ泡が残っているのを見てますます不安になった。自然にもどんな影響があるのか」と話した。 
泡消火剤が確認された場所
(写真はImg-s-msn-com.akamaized.netから引用)
■ 沖縄県環境部は、比屋良川や宇地泊川などから泡消火剤を採取した。市も採取して検査する。市消防本部が回収した泡消火剤は約250リットルで飛行場内に運び込んだ。

■ 米軍海兵隊政務外交部長の大佐と現場で面談した市職員によると、飛行場内には4,000リットル(ママ)の泡消火剤があり、米軍が流出量や原因を調べているという。米海兵隊は流出事故が消火システムの作動によるものだと説明した上で「詳細は調査中だが、航空機事故によるものではない」と回答している。「泡を短時間触ることによる即時の危険はない。誤飲のリスクがあるため、泡を避けてほしい」と呼び掛けた。
(注記;「4,000リットルの泡消火剤」のコメントには疑問あり。「所感」を参照) 

■ 宜野湾市は11日(土)、普天間飛行場の基地司令官の大佐に基地内への立入り調査を求めたが、大佐は「自分たちでは判断できない」と述べるにとどめたという。沖縄県は週明けの4月13日(月)以降に米軍へ抗議することも含め対応を検討している。宜野湾市も13日(月)以降、米軍や関係機関に抗議する方向だという。 

被 害
■ 米軍内の泡消火システムが作動し、泡消火剤が流出し、一部が普天間飛行場の構外へ流れた。
 流出量は、消火剤原液ではなく、水で薄めた量で、全体量が約227,100リットル(227KL)で、基地内で回収したのは約83,270リットル(83.2KL)だった。全体の6割以上の143,830リットル(143.8KL=200リットル入り入りドラム缶719本分)が基地外に流れ出た。 

■ 泡消火剤が宜野湾市の河川や海に流出し、環境汚染を起こした。
 宜野湾市消防本部が一部を回収した量は250リットルだった。

■ 事故に伴う負傷者の発生はない。

< 事故の原因 >
■ 事故の原因は調査中で公表されていない。

< 対 応 >
■ 宜野湾市消防本部は、4月11日(土)午前10時45分頃から宇地泊川で回収作業を始めた。市消防職員は長靴に手袋姿で川へ降り、泡消火剤をホースで吸い上げようとするがうまくいかず、バケツで回収した。量が多過ぎたため、取りやめ、噴霧放水で流し出す作業に切り替えた。しかし、それも効果が上がらず、同日午後3時までに活動を打ち切った。本来は沖縄県管理の河川だが、県は除去作業をせず、米軍と沖縄防衛局は現場で消防の作業を見守るだけだった。泡消火剤は川の水に流され、風にあおられ飛散し続けた。
(写真は、左; Ryukyushimpo.jp右;Okinawatimes.co.jpから引用)
(写真はRyukyushimpo.jpから引用)
■ 米軍は飛行場からの流出対策に専念する一方、今後、泡消火剤の流出が増えるなどの事態がある場合、協力して対策する方針を市消防と確認した。普天間飛行場の基地司令官の大佐は、411日(土)午後、宇地泊川の除去作業現場を訪れ、「雨が降れば収まるだろう」と市職員らに述べたという。泡消火剤を回収せずに放置するとも受け取られる姿勢を示した。大佐は「最優先は(飛行場内からの流出を)止めることだ」と強調し、飛行場の排水路で土のうを使って泡消火剤が流れないよう対応していると説明した。基地司令官の雨で薄まるという認識や対応の遅さに市民からは「当事者意識があるのか。基地外の現場に来たのもパフォーマンスにしか見えない」などと憤る声が上がった。

■ 普天間飛行場から流出した泡消火剤にPFOS(ピーホス)と呼ばれるペルフルオロ・オクタン・スルホン酸が含まれていた。日本政府は、これまで「米軍はPFOS(ピーホス)を含まないものに転換中」などと説明してきたが、依然切り替えられていないことが明らかになった。沖縄県は、「なぜまだ使われているのか」と日本政府と米軍の双方に不信感を募らせている。 

■ 最近、沖縄県の米軍基地における泡消火剤の流出などの問題は、つぎのとおりである。
 ● 2015年5月23日(木)、米軍嘉手納基地の航空機格納庫で、酒に酔った海兵隊員が悪ふざけして泡消火剤を放出するスイッチを入れ、消火剤が基地外の民間地まで流出した。米軍が、当初、無害としていた消火剤は、その後、発がん性物質を含むことが分かったが、日本側に通告していなかった。流出した消火剤は“JET-X 2-3/4%” という高発泡用で、1,500リットル以上だった。米政府の基準で有害とされ、がんや神経・生殖障害を引き起こす物質を含む。しかし、在日米軍基地に適用される「日米環境管理基準(JEGS)」で有毒な化学物質に含まれておらず、米側は有毒だと判明した後も地元に通報しなかった。

201854日、米軍嘉手納基地内の消火泡流出
(写真はOspreyfuanclub.hatenablog.comから引用)
 ● 2018年5月4日(金)、米軍嘉手納基地内から約200m内側で、消火剤とみられる高さ5mに達する白い泡が大量に目撃された。米軍は、「驚かせたなら大変申し訳ない。整備用格納庫の消火設備から予定外に泡消火剤が噴出し、ドアが開いていたため、外部に大量に流出してしまった」と述べた。

 ● 2019年7月、在沖米海兵隊が普天間飛行場から出た泡消火剤142トンを沖縄市の産業廃棄物処理会社に搬入していた。日本の防衛相は7月2日(火)の記者会見で「米側が普天間飛行場から回収したとされる泡消火薬剤に有機フッ素化合物のPFOS(ピーホス)が含まれているかなど、事実関係を確認している」と述べた。

 ● 2019年12月5日(木)、米軍普天間飛行場において格納庫の消火システムが誤作動を起こし、PFOS(ピーホス)を含んだ泡消火剤が漏れた。防衛局によると米軍は、「漏出したほぼ全ての消火剤は除去され、基地外へ流れたことは確認されていない」と説明した。

■ 沖縄新報は、2020年4月12日(日)の社説で、つぎのように指摘した。
 「米軍は最低でも沖縄県・宜野湾市による立入り調査を認め、原因究明と責任の所在を明らかにするべきだ。日本政府は、PFOSを含んだ消火剤の即時撤去を米国に対し強く要求してもらいたい。PFOSは、発がん性など健康へのリスクが指摘され、国内では原則として使用・製造が禁止されている。国際的にも規制され、日本でも米国でも、PFOSを含まない消火剤に順次交換していくことになっている。にもかかわらず、普天間飛行場では、2019年12月にもPFOSを含む泡消火剤が漏出した。さらに今回の事故で、適切に交換を進めていないことが明らかになった。

 普天間だけでなく、嘉手納基地に隣接する河川からも高濃度のPFOSが検出されている。県の調査では嘉手納基地の排水が流入した後、濃度が大きく跳ね上がっている。発生源は嘉手納基地の可能性が高いとみて、県は立入り調査を求めているが、米軍は一度も認めていない。

 最大の壁は日米地位協定だ。汚染があっても、米軍が許可しない限り、立入り調査ができず、現実には日本政府や自治体、周辺住民の監視の目が届かない。基地内は、事実上、治外法権の状態なのだ。
 在日米軍は米国や日本の環境法を目標とする日本環境管理基準(JEGS)を準拠すべき基準として挙げるが、あくまで米軍の内部規定でしかなく、実効性は乏しい。防衛施設周辺の生活環境の整備に関する法律も騒音被害などが対象で土壌や水質の汚染には対応しない」

■ 4月14日(火)、沖縄防衛局は、普天間飛行場内の消火設備から流出した全体量が約227,100リットル(227KL)で、うち米軍が基地内で回収したのは約83,270リットル(83.2KL)だったと沖縄県と宜野湾市に説明した。いずれも消火剤原液ではなく、水で薄めた量だという。従って、全体の6割以上の143,830リットル(143.8KL=200リットル入り入りドラム缶719本分)が基地外に流れ出たことになる。

■ 宜野湾市の河川に流れた分は除去できず、下流に広がり、浦添市(うらそえ・し)の牧港漁港でも消火剤とみられる泡が見つかった。これに伴い、4月14日(火)、沖縄県は検査のために海水を採取した。
■ 416日(木)、沖縄県議会の米軍基地関係特別委員会は、宜野湾市の米軍普天間飛行場から、有害性が指摘されている有機フッ素化合物のPFOSを含む泡消火剤が流出したことを受け、全会一致で抗議声明を決定した。声明では米軍に対し「県民の憤りや不信感は増幅するばかりだ」と指摘し、原因究明と再発防止策に加え、汚染範囲の特定や速やかな除去作業を求めた。来週にも、在沖縄米海兵隊や防衛省沖縄防衛局などに手渡す予定である。

■ 4月16日(木)、日本の防衛相は参院外交防衛委員会で、米側に厳重に抗議したことを明らかにした。日米両国が2015年に締結した「環境補足協定」に基づき、基地への立入り調査も求めたとした。環境に影響する事故で立入りを要請するのは協定締結後初めてである。

補 足
■「沖縄県」は、九州地方に位置し、日本で最も西にあり、沖縄本島、宮古島、石垣島など多くの島々から構成される人口約145万人の県である。
 「宜野湾市」(ぎのわん・し)は、沖縄本島中南部の中央に位置し、県庁所在地の那覇市から北東約10kmにあり、人口約98,600人の沖縄県第5の都市である。

■「普天間飛行場」(ふてんま・ひこうじょう)は、在日米軍海兵隊の軍用飛行場である。通称は普天間基地といい、2,800mの滑走路を有し、嘉手納基地(かてな・きち)と並んで沖縄における米軍の拠点となっている。面積は約4.8km2で、市域の約25%に相当する。飛行場は航空基地として総合的に整備されており、滑走路のほか、駐留各航空部隊が円滑に任務遂行できるための諸施設として格納庫、通信施設、整備・修理施設、部品倉庫、部隊事務所、消防署、PX(売店)、クラブ、バー、ボーリング場、教会、診療所などが存在する。滑走路の西側には、司令官の庁舎や兵隊の宿舎等が配置され、 東側には、格納庫、消防署等がある。

普天間飛行場の格納庫の例(ヘリコプター用)
(写真はRimpeace.or.jpから引用)
■「格納庫」(かくのうこ; Hangar)は、航空機やヘリコプターを風雨や砂塵などから守り、整備や補給、待機などを行う格納施設である。一般に鉄骨構造であるが、軍用格納庫の中にはコンクリート製や簡易テントなどがある。普天間飛行場では、3か所複数棟の格納庫があるが、泡消火剤が流出した格納庫は明らかにされていない。普天間飛行場の南端にある格納庫は、第2さつき認定こども園から300~400mの距離である。
(写真はGoogleMapから引用)
■ 石油に使用される「泡消火薬剤」は消防法やISO規格によって規定されており、成分構成による分類と定義を表に示す。
 PFOS(通称ピーホス)と呼ばれるペルフルオロ・オクタン・スルホン酸(有機フッ素化合物の一種)は低分子化合物であり、高い親水性・親油性により界面活性能がよく、高い起泡性を持つ。このことから消火剤(水成膜泡消火薬剤など)に使用されていた。

 2009年5月にジュネーブで開催された「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)」の第4回締約国会議(COP4)を受け、日本国内では、化審法(化学物質の審査及び製造等の規制に関す る法律)が2009年10月にPFOSなど12物質を「第一種特定化学物質」に指定し、製造・輸入の事実上禁止となった。残留性有機汚染物質(Persistent Organic Pollutants;POPs)は、毒性が強く、難分解性、生物蓄積性、長距離移動性、人の健康または環境への悪影響を有する化学物質で、人の健康と環境を保護することを目的として検討され、締結されたものである。

 当時、日本でPFOS(ピーホス)と呼ばれるペルフルオロ・オクタン・スルホン酸を含む泡消火薬剤は表に示すとおりである。ただし、技術基準を遵守することで、 当分の間、既設の使用は認められることとなっている。また、火災時等災害時の使用(放出)については、 化審法上の技術基準は設けていないので、規制はない。
 環境省などはPFOSを含有しない泡消火薬剤へ順次切り替えることを推奨しているが、総合点検時に放射が不要になったこと、交換に要するコストが大きいことの理由により薬剤の交換が進んでいないのが現状である。
(表はShosoko.or.jpから引用)
■「航空機格納庫の泡消火設備」は、石油貯蔵タンクの火災で一般的に用いられる低発泡泡でなく、膨張比(発泡割合)が5001程度の高発泡泡が使用される。高発泡用泡放出口を有し、膨張比が高いものほど軽くなるため積泡しやすくなり、防護対象の表面を一気に被覆したり、防護対象の空間を埋め尽くして、消火や抑制できる。一方、高発泡泡は風に飛ばされやすくなるが、航空機格納庫のようなところでは有効である。格納庫における高発泡泡消火設備の放射テスト例を写真に示す。
(航空機格納庫の泡消火テスト風景の動画はYouTube 「Aircrafthangar fire alarm test high expansion foam」を参照)
                   格納庫の泡消火設備の放射テストの例  (写真はGielle.itから引用)
所 感 
■ 今回の泡消火剤流出事故の原因は情報がなく、分からないが、格納庫の泡消火システムが作動する(させた)要因は、つぎのことが考えられる。
 ● 格納庫内の航空機(またはヘリコプターなど)が火を出して、泡消火システムが作動した。
 ● 泡消火システムが故障し、泡消火システムが誤作動した。
 ● 米軍関係者がいたずら(故意の過失)で泡消火システムを作動させた。
 ● 定期の泡消火テストを実施した。
 ● 使用期限切れの泡消火薬剤を交換する際、意図的に泡消火テストを実施した。
 
■ 流出量は水で薄めたもので、227KLという。泡消火薬剤と水の混合率は報じられていないが、仮に1~3%型とすれば、原液ベースで2.3~6.8KL(2,300~6,800リットル;ドラム缶11~34本)の泡消火薬剤だったことになる。この量は、単なるミスによる“消火システムの作動”とはいえない疑問がある。
 (原液中のPFOS(ピーホス)の含有量が1%と仮定すれば、23~68リットルのPFOSとなる)

■ 今回の事故で再認識したのは、沖縄県民の日本政府・米軍に対する不信感である。沖縄県では、今回の事故だけでなく、泡消火剤に使用されているPFOS(ピーホス)と呼ばれるペルフルオロ・オクタン・スルホン酸による環境汚染の問題が日常化している。しかし、不信感を生じる米軍の事故は本件だけでなく、神奈川県相模原市にある米軍相模総合補給廠でもあった。

備 考
 本情報はつぎのインターネット情報に基づいてまとめたものである。
  ・Okinawatimes.co.jp, 「普天間」から大量の泡消火剤が流出 有害物資含む 漏れた側溝隣にこども園,  April  11  2020
    ・Okinawatimes.co.jp, 風で漂う泡の塊 「触れないで」 消防が回収始める 沖縄の基地から漏れた消火剤,  April  11  2020
    ・Ryukyushimpo.jp,  泡消火剤 市街地に拡散 流出一夜明け 米軍、除去せず放置,  April  11  2020
    ・Ryukyushimpo.jp, 街に飛散、流出、見守るだけの米軍、防衛局 泡消火剤 消防が回収対策も断念,  April  12  2020
   ・Headlines.yahoo.co.jp, 有害な物質含む泡消火剤の流出に 米司令官「雨降れば収まる」 基地内の対策を優先,  April  12  2020
    ・Headlines.yahoo.co.jp, 普天間基地から泡消火剤流出 海兵隊が声明,  April  12  2020
    ・Ryukyushimpo.jp, <社説>泡消火剤基地外流出 有害薬剤を即時撤去せよ,  April  12  2020
    ・Mainichi.jp, 普天間基地の外に泡消火剤 発がん性PFOS含有、風で近所の園児頭上にも,  April  11  2020
    ・Okinawatimes.co.jp,  発がん性指摘される物質 沖縄県「まだ使われているのか」 外相が「16年以降使っていない」と説明 米軍基地から泡消火剤流出,  April  12  2020
    ・Asahi.com,   発がん性含む疑いの消火剤、普天間周辺の住宅街に飛散,  April  11,  2020
    ・Ospreyfuanclub.hatenadiary.com,   再びだ! 嘉手納基地で大量の泡ーこれまでも有害発がん性物質を含む消火剤が大量流出しても、日本側に一切報告なし,  May  04  2018
    ・Ryukyushimpo.jp,  泡消火剤 普天間基地の外に14万リットル流出 ドラム缶719本分,  April  14,  2020
    ・Shosoko.or.jp,  PFOS含有泡消火薬剤の 取り扱いについて,  December  13,  2012
    ・Okinawatimes.co.jp,  有害なPFOS含む消火剤が漏れ出す 普天間飛行場で米軍「基地外への流出ない」,  December  10  2019
    ・Tokyo-np.co.jp, 米軍消火剤流出で抗議声明、沖縄 県議会「憤り増幅」, April  16,  2020
    ・Mainichi.jp, 泡消火剤流出、防衛省が米に抗議 普天間基地立ち入り要請 防衛相公表, April  16,  2020
 

後 記: 今回の事故の一報を聞いたときは、泡消火薬剤の貯槽(タンク)から漏洩したのではないかと思い、調べてみました。しかし、当然ではありますが、米軍の施設内で起こった事故は“軍事機密”(?)で、ほとんど情報らしいものは出てきませんでした。このため、関連事項をいろいろ調べてみました。
 米軍格納庫用泡消火剤として使用されているPFOS(ピーホス)と呼ばれるペルフルオロ・オクタン・スルホン酸を含む泡消火薬剤は、米軍だけでなく、日本でも残っており、化審法技術基準を遵守することで、 当分(いつまで?)の間、既設の使用は認められることとなっており、火災時の使用(放出)については、 規制していないことなどが分かりました。
 また、調べていたら、沖縄県の中の米軍基地を示す地図が出てきました。暖かく、海のきれいな観光地である沖縄は、いまだ、太平洋戦争による米軍占領が続いていると感じました。
(図はCity.ginowan.okinawa.jpから引用)


0 件のコメント:

コメントを投稿