今回は、2026年7月31日(金)、韓国の慶尚北道永川市にあるリサイクル会社の工場において、屋外の油貯蔵タンクが爆発して火災を起こし、負傷者3名を出した事例を紹介します。
< 発災施設の概要 >
■ 発災があったのは、韓国の慶尚北道(キョンサンブクト/けいしょうほくどう)永川市(ヨンチョンし/えいせんし)新寧面(シルリョンミョン)にあるリサイクル会社の工場である。
■ 事故があったのは、リサイクル会社の工場内にある屋外の油貯蔵タンクである。
< 事故の状況および影響
>
事故の発生
■ 2026年7月31日(金)午後1時50分頃、リサイクル会社の工場内にある油を保管する屋外の油貯蔵タンクにおいて火災が発生した。
■ 消防署には、油貯蔵タンクからバーンという音とともに、煙が上がったという通報を受け、消防隊が出動した。現場に到着した時、炎と煙が激しく、勢いのある火災の状態だった。
■ 消防隊は、消防士48名のほか消防車20台と消防ヘリコプターをともない、消火活動を行った。
■ 消防隊は現場到着と同時に人がいないか捜索に乗り出す一方で、隣接する建物に火が広がることを防ぐための消防防衛線を構築した。
■ 炎が上がっていた場所には、油を保管する屋外貯蔵タンクと建物が隣接しており、火災が周辺施設に広がる可能性があった。消防関係者は、「火災の延焼と燃焼拡大を防ぐために隣接箇所を統制し、速やかに炎を掴むことに総力を傾けている」と語った。
■ 事故にともない、3名の負傷者が出た。30代男性2人、50代男性1人の計3人が火傷、擦過傷、煙吸入などで病院に移され治療を受けた。
■ 消防当局と警察は、屋外の油貯蔵タンクまたは設備で爆発が発生した後、火災が始まったとみて、正確な火災原因と安全管理の状態などを調査するという。消防関係者は、「目撃者の陳述などに基づいて正確な爆発原因と財産被害規模を調査する方針」と話した。
■ ユーチューブなどでは、事故を報じる動画が投稿されている。
●Youtube、「경북 영천 공장 옥외 탱크에서 폭발·화재...3명 부상 / YTN」(2026/7/31)
●Yna.co.kr、「경북 영천 공장서 ‘펑’ 기름탱크 화재…3명 경상」 (2026/8/1)
< 被 害 >
■ 屋外の油貯蔵タンクが焼損した。内液の油が焼失した。
■ 負傷者が3名出た。
< 事故の原因 >
■ 事故の原因は分からない。当局が調査中である。
< 対 応 >
■ 消火活動は約1時間を費やし、火災は午後2時50分頃、鎮火した。
■ 消防当局は残火を整理し次第火災原因と被害規模を調査する予定である。
補 足
■「韓国」は、正式には大韓民国で、 東アジアに位置し、人口約5,120万人の共和制国家である。首都はソウル特別市である。
「慶尚北道」 (キョンサンブクト/けいしょうほくどう)は、韓国北西部にあり、人口約249万人の道である。
「永川市」(ヨンチョンし/えいせんし)は、慶尚北道の南東部に位置し、人口約96,000人の市である。
「新寧面」(シルリョンミョン)は、永川市の北西部に位置し、人口約3,400人の面(行政区画の一つ)である。
■「発災タンク」は、屋外の油貯蔵タンクと報じられているだけで、タンク型式や大きさなどの仕様は報じられていない。発災事業所のリサイクル会社も名称なども報道されておらず、どのような会社なのか、屋外の油貯蔵タンクはどのような目的(事業所の燃料油や製品油なのかなど)なのかも分からない。
所 感
■ 今回の事例はリサイクル会社で起こったものである。どのようなリサイクル会社かわからないし、今回の事故では負傷者が3名出ているが、事故状況や原因に関わる事象は報じられていない。過去に“廃油リサイクル会社” で起こった事故としては、つぎのような事例がある。
●「韓国華城市の廃油リサイクル会社の貯蔵タンクが爆発・火災、死者1名」(2024年5月); 廃油貯蔵タンクの圧力ゲージを取り換える作業をしていたというので、何らかのミスにより、引火して爆発・火災になったものとみられる。また、爆発しているので、廃油リサイクル会社が意図して揮発性の高い油を処理したのではなく、廃油を出した側がガソリンを投入してしまったと推測される。
●「茨城県稲敷市の廃溶剤リサイクル処理施設で火災、死傷者3名」(2017年3月); 発災場所がエマルジョン製造棟ということであり、廃溶剤のリサイクル処理装置の一部で起ったものとみられる。装置内の設備から多量の可燃性液体が漏洩し、火災になったものではないかと推測される。
■ 今回の消防活動は、消防士48名のほか、消防車20台と消防ヘリコプターをともない、事故発生から1時間で鎮火させたと報じられている。発災箇所や油量などが分からないが、この報道が正確なら、消火活動は適切に行われたのだろう。
備 考
本情報はつぎのインターネット情報に基づいてまとめたものである。
・News.kbs.co.kr,
영천 공장 옥외저장탱크서 화재…3명 경상,
July 31, 2026
・News1.kr,
영천 공장 옥외 기름탱크 폭발 화재 46분만에 초진…부상 3명(종합), July
31, 2026
・Kyongbuk.co.kr, 영천 재활용업체서 폭발 추정 화재…3명 부상, July 31,
2026
・Kmib.co.kr, 영천 공장 기름탱크서 화재…3명 다쳐, July 31,
2026
・V.daum.net, 영천 공장 기름탱크서 화재…3명 다쳐, July 31,
2026
・News.nate.com,
경북 영천 공장서 옥외 기름탱크 폭발 화재…부상 1명,
July 31, 2026
・Hankyung.com,
경북 영천 공장서 불…"기름탱크서 펑 소리“, July 31,
2026
・Segye.com, “펑 소리 나더니 검은 연기”… 영천 공장서 기름탱크 폭발 추정 화재, 인명 피해는 없어, July
31, 2026
後 記: 今回の韓国の事例報道をブログにまとめて感じたことは、韓国では事例を今後に活かそうという気持ちが伝わってこないことです。“韓国のある場所で火災が起こり、消防隊が消火させた” という記事に過ぎません。もともと韓国では、発災事業所の名前を報じませんし、情報量が少なく、今回はグーグルマップで場所を特定できませんでした。メディアによっては下のような夜の火災写真が添付されていました。最近の「韓国の華城市にある廃油処理施設で屋外タンクが爆発・火災、負傷者1名」(2026年9月)の後記では“韓国でもメディアの人不足が深刻なようです”と書きましたが、人の数ではなく、報道の質が低下していますね。






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