今回は、2024年8月28日(水)、米国テキサス州パロピント郡グラフォードの南にある石油生産施設のタンクで爆発があり、負傷者が発生した事例を紹介します。ついでに、グラフォードの南にある石油生産施設の近くにグーグルマップで見ると長さ約35mの航空機らしいものが地上にありますので、その地図情報も紹介します。
< 発災施設の概要 >
■ 発災があったのは、米国テキサス州(Texas)パロピント郡(Palo Pinto)グラフォード(Graford)の南にある石油生産施設である。グラフォードはダラスの北西約93マイル(149km)にある。
■ 事故があったのは、グラフォードの南にある石油生産施設の貯蔵タンクである。
<事故の状況および影響>
事故の発生
■ 2024年8月28日(水)グラフォードの南にある石油生産施設のタンクで爆発があった。
■ 発災に伴い、消防隊が出動した。
■ 石油生産施設で爆発したとき、タンクでは清掃作業が行われていたという。
■ 消防署長はタンク清掃作業中に何かのきっかけで爆発が起きたとみられると語っている。
■ 事故に伴い、作業員が火傷を負い、ヘリコプターで病院に搬送された。容態は不明である。
被 害
■ 原油生産施設内の貯蔵タンクが破損したとみられる。
■ 負傷者が発生した。
< 事故の原因 >
■ 原因ははっきりしていない。タンク清掃作業中に何かのきっかけで爆発が起きたとみられる。
< 対 応 >
■ 爆発後、負傷者の病院搬送以外、事故の対応状況は分かっていない。
補 足
■「米国テキサス州」(Texas)は、米国南部にあってメキシコ湾岸に面し、メキシコと国境を接する人口約3,050万人の州である。
「パロピント郡」 (Palo Pinto)は、テキサス州の中部に位置し、人口は約28,000人の郡である。
「グラフォード」 (Graford)は、パロピント郡の北部に位置し、人口は約660人の町である。
■「発災タンク」は、グラフォードの南にあるある石油生産施設の貯蔵タンクである以外、詳細仕様はわからない。グーグルマップやグーグルアースで調べると、グラフォードの南で郡道337号線の近くに3基のタンクを有する石油生産施設がある。被災写真が無いので、このタンク群が発災タンクかどうかは確証ないが、この近くには他にタンクは見られない。このタンクの直径は約3.5mで、高さを6mとすれば、容量は約58KLである。
ところで、グーグルマップには、この石油生産施設の約700m西で郡道337号線近くの草地に長さ約35mの航空機があるのが見える。飛んでいるように見えるが、機体は地上にある。さらによく見ると、エンジン部分と垂直尾翼部は別な似た部品が置いてあるようで、翼と胴体部は絵または工作物ではないだろうか。
所 感
■ 事故はタンク清掃作業中に何かのきっかけで爆発したものとみられる。状況および原因は、米国CSB(化学物質安全性委員会)がまとめた安全資料「タンク内外の火気工事における人身事故を防ぐ7つの教訓」 (2011年7月)に関連した内容だと思われる。
■ 今回は、タンク事故に関連してグーグルマップでグラフォードの南を見ていたら、航空機らしいものがあり、そちらの方を調べてみた。しかし、詳しいことはわからなかった。
備 考
本情報はつぎのインターネット情報に基づいてまとめたものである。
・Wfaa.com, One person flown to hospital after tank battery explosion
in North Texas, officials say,
August 28, 2024
・Palopintopress.com, Explosion near Graford sends one person to plano
hospital, August 29,
2024
後 記: 最近、米国(特にテキサス州)における陸上原油生産施設の事故はニュースとして報道価値がないのか、今回も新しい情報が入れば、続報を出しますというメディアの話だったが、その後、何も報じられませんでした。したがって、このブログで紹介するには中身がなさすぎると思っていたところ、グーグルマップに石油生産施設の近くで航空機らしいものが見え、調べはそちらに重点が移りました。グーグルアースも調べましたが(こちらの方が地図の情報量が多い)、結局、よく分かりませんでした。米国のユーモアとのんきさを感じます。それにしてもかなり手の込んだ美術品(?)ですね。
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