2011年5月23日月曜日

落雷によるアルミニウム製ドーム式タンクの火災

 前回、API(米国石油協会)の避雷設備に関する情報を紹介した際、アルミニウム製ドーム式タンクの落雷防護に関して論争があるということだったが、今回は2010年6月米国ノースカロライナ州にあるコロニアル・パイプライン社のタンク基地で起こったアルミニウム製ドーム式タンクの落雷による火災事故の情報を紹介する。
アルミニウム製ドーム式タンクは従来の浮き屋根式タンクの上部にアルミニウム製のドーム型屋根を設置したもので、米国では設置例が多い。 日本の消防法では「ウルトラドーム(浮き屋根式タンク屋根構造物)」として認められている。



 後記
  前回の情報から時間が経ってしまったが、伊予の国(愛媛県)の四国の道を訪れていた。 伊予はミカンなどの果物が豊富で、四国の中でも温暖な気候だということが、実際に歩いてみてよくわかった。

2011年5月7日土曜日

可燃性液体の地上式貯蔵タンクの避雷設備

 石油貯蔵タンクは落雷による火災の危険性があり、毎年、落雷によるタンク火災が起こっている。タンクには落雷に対する防護設備が設けられているが、その中の一つに浮き屋根式タンクのシャンツがある。このシャンツは日本ではなじみがないが、米国では設置されているタンクは少なくない。 API(米国石油協会)では、このシャンツの落雷に対する効果について実験を行い、評価した。
この評価結果とタンクの避雷設備について2010年のAPIタンク会議で発表され、資料が公開されているので、その内容を紹介する。



















2011年5月5日木曜日

東日本大震災によるタンク被災(海外報道)

  東日本大震災は東北・関東に大きな被害を与えた。海外の報道も、各地の工場の被災状況を第一報で伝えた。 しかし、その後、東京電力㈱福島第1原子力発電所の事故が判明し、原発以外の情報は余り流れていない。 地震発生後の工場被害状況(第一報)の海外報道を紹介する。