2011年11月27日日曜日

東ソーの塩ビモノマー製造設備で枕型タンクへ抜出し中に爆発火災

今回は、2011年11月13日、山口県周南市にある東ソー㈱南陽事業所の塩ビモノマー製造設備で爆発・火災事故があり、1名の死傷者を出した事例を紹介します。これまで対象としてきた常圧の地上式貯蔵タンクではなく、プロセス装置の事故ですが、世界でも例のない塩ビモノマーの大きな爆発・火災事故ですので、取り上げました。事故の状況は国内のメディアが情報発信していますので、ここでは海外メディアでどのように取り上げていたかを紹介します。
また、このブログの目的とする危機管理の観点から見ると、事故発生後の対応にいろいろ課題点があると思われ、その内容をまとめましたので、合わせて紹介します。





後記; 地元で大きな事故が起きてしまった。しかも、東ソーの爆発火災事故のひと月前の10月24日、今回の第二塩ビモノマー製造設備のすぐ西隣にある市の周南リサイクルプラザという廃棄物処理プラントで火災事故が起きています。このプラントは各地に出来ているリサイクルセンターと同様の施設で、2011年4月に完成したばかりでした。火災による設備被害は大きく、復旧は来年の春までかかるといいます。“事故の連鎖”といわれ、事故同士に関係があるわけではありませんが、過去には航空機事故やコンビナート事故が続いたりしました。嫌な連鎖は断ち切ってもらいたいものです。
周南リサイクルプラザの火災事故(周南市HPから引用)

2011年11月18日金曜日

ハワイの油槽所でタンク過充填による油漏洩

今回は、2011年11月1日、米国ハワイ州のハワイ島ヒロにあるアロハ・ペトロリウム社の油槽所においてタンクの過充填によってディーゼル燃料を漏洩した事故を紹介します。

後記; 今回の事故を調べていて思ったことは、以前、娘の結婚式で行ったハワイの風景です。都会であるホノルルでしたが、実際に南国ののんびりした土地柄を体験しました。ハワイ島はもっとのんびりした所なのではないかと思う反面、地元ではキラウエア火山という厳粛な自然の中で私たちの知らない生活を営んできたのでしょう。一度しか行ったことのないハワイですが、やはりもう一度訪れたいところです。

2011年11月12日土曜日

インドの製油所でタンク建設工事中に爆発して死傷者

今回は、2011年10月18日(火)、インドのカルナータカ州マンガロールにあるマンガロール・リファイナリー&ペトロケミカル社(MRPL社)の製油所において第3期拡張プロジェクト(フェーズⅢ)の建設工事中のタンク内で爆発があり、死者1名、負傷者4名の人身災害が起きた事故について紹介します。
当該増強工事は2年前に設計が始まり、当初計画では2011年10月末の完工予定で進められていました。しかし、事故情報を調べている2011年11月9日に、建設完了を遅らせるという発表が流れてきました。遅れは当該事故に直接関係ない理由ですが、事故の状況を見ると、まったく関係ないとは言い切れないようにも思えます。

後記; 先日、鳥取県の大山(だいせん)に行って来ました。西日本の人はよく知っていますが、東日本の人はご存知ない方も結構おられるようです。中国地方で最も高い山(弥山1,709m)で、北西から見る山容は伯耆富士と言われています。しかし、北からの風景は北壁と呼ばれるように人を寄せ付けない絶壁です。今回は弥山頂上まで登ってきました。山の中腹にある大山寺という夏山登山口からよく整備された山道を登るので、約2時間半で頂上へ着きます。当日、天候がよく、日本海を始め、よく下界が望めました。下山後、初めて車で南側の山麓を訪れましたが、これが秀逸でした。一ノ沢から三ノ沢を通り、鍵掛峠から見る大山と紅葉は絶景と言われるだけのことがありました。
鍵掛峠から見る大山と紅葉